政府が、株価を操作して、いいように市場を動かしている。それと、「日経３００」とかの、日経平均の指標（インデックス）取引と、さらにそれに輪をかけて、大証（だいしょう。大阪証券取引所）を資本で乗っ取った、シカゴマーカンタイル取引所（ＣＭＥ、シーエムイー）の夜間取引の指標取引で、いいようにその日の株価を引き釣（づ）り回している。
皆、分かっているのに、分かっていない。
４月になったら、消費税の８％への増税で、日本の景気は、相当に冷え込む。安倍首相とブレインの官僚たちは、日本国民に新たに襲い掛かる窮状に、それが国民が果たして耐えられるほどのものなのか、自分たちの失政の重大な責任として感じずにはおれないだろう。
アメリカ政府は５０兆ドル（１ドル１００円で５０００兆円）の累積の財政赤字を抱えている。今のアメリカ議会はその一部の表に出ている１６・４兆ドル（１６００兆円）が法律上限で目いっぱいになっていることで苦しんでいる。
アメリカの財政赤字はこの１６・４兆ドルしかないふりをしているが、そんなものではすまない。この三倍はある。この財政赤字とは別個に民間のニューヨークの金融市場が、ヘッジファンドたちが抱える形で同額の５０兆ドルぐらいの正味差し引き（ネット）での累積の損を隠し持っている。
これはシティバンクやゴールドマン・サックス、バンカメなどが、自分の子会社であるところのヘッジファンドたちに資金を付け替えて、損を隠している場合が多い。
彼ら巨大銀行は二重帳簿などというものではない。七重帳簿、八重帳簿をつけているそうだ。だから、いったい自分たちがどれぐらいの金融の損を抱えているか絶対、表には出せない。
２００８年のリーマン・ショックの時に、リーマンが潰れた、まさにその日の夜に「リーマンＣＤＳ」を発行していたＡＩＧという世界最大の総合保険会社も破綻した。
これが「ＣＤＳ」と言う「大企業向け倒産生命保険」の出してであった。ＡＩＧはリーマン破綻で、そのＣＤＳ保険金を買い手（契約者）に払えずに、リーマンと連鎖破綻したのだ。これと同じことがもっと規模を大きくした形であと１年でアメリカで起きる。
