おまけの人生・・・

無理なくボチボチやって行きます・・・(;^_^A

タイヨウのうた(試写会)

2006-06-11 17:46:25 | 邦画
『 タイヨウのうた 』

 XP(色素性乾皮症)と言う病気で太陽の光に当たれない16歳の少女の薫。
昼間は寝て、夜になると公園で弾き語りをする彼女は、いつも夜明け近くにサーフィンのために海に向かう孝治の事を見ていたが、ある日突然、告白してしまう。

06/06/08 【 ○ 】
※  ◎・・・よかった ○・・・まあまあ △・・・もひとつ ☆・・・おすすめ

 主人公の薫を演じるYUIと言う歌手を初めて知った。
去年衝撃的なデビューを果たしたらしいけど、その衝撃的なことすら知らなかった。
歌は予告編で何度も聴いていたけど、それ以外の歌もいろいろと歌い、
声量はあるし、とてもうまく、心に染み込む歌だった。
演技の方はもひとつだったが・・・特に泣くとこは・・・(苦笑)

孝治はどこにでもいるような高校生の男の子
サーフィンが大好きで、毎日学校に行く前にひと乗り(?)
早起きするから授業中は眠くてお話にならない
休み時間になると元気百倍!

そんな孝治に淡い恋心を抱き、遠くから見つめているだけのはずだったのに、
弾き語りをしている時に偶然見つけたことから、我を忘れ猪突猛進!
孝治の後を追いかけて追いかけて、やっと追いついたと思った時には、
体当たりでの猛アタック!
「雨根薫 16歳 趣味は音楽 好きなバナナは食べ物と・・・」
孝治はいきなり何が始まったのかと呆然



それがきっかけで知り合いになった2人は親しくなって行き
孝治も薫のことが好きになっていく
薫の病気のことを知らずに目の前でドアを閉められ戸惑ったり、
病気のことを知った後の葛藤や、薫の家では陽気に振舞いながら
帰り道に思わず泣いてしまうところが切なかった。

薫のことをいつも気にかけている親友も素敵だった!
あんな友達が一人でもいるといいなと思う

岸谷五郎のお父さんがとても味があるいいお父さんだった。
「そんなもの脱いじまえ! Tシャツにでも何にでもなって
思いっきり走り回って来いよ!」
そう言いたくなったお父さんの気持ちが痛いほど伝わってきた。

「恥かしいから、そんなものを着てまで昼間外に出たくない」
と言われるのは分かっていながら、日中外に出る時のために
紫外線防止服をサイズが変る毎にせっせと作るお母さん。
外で遊びたい盛りの子どもを家の中に閉じ込めて置かなきゃならないと言うのは、
親として、ほんとに心が痛かったことだろうと思う。

「死ぬまで 生きて、生きて、生き抜いてやる!」
そう叫んだ薫の言葉がいつまでも耳に残るようだった。
生きていることが当たり前のように何も考えず、何の危機感もなく
毎日をただ何となく過ごしている自分に喝を入れられたようだった。