goo blog サービス終了のお知らせ 

おまけの人生・・・

無理なくボチボチやって行きます・・・(;^_^A

クラッシュ

2006-02-25 23:35:42 | 外国映画
『クラッシュ』

 クリスマス間近のLAのハイウェイで交通事故に巻き込まれた刑事のグラハムは、偶然、事故現場で若い黒人男性の死体を発見。
その前日、自動車強盗と若いカップルが、白人警官と黒人夫婦がトラブルを巻き起こしていた。

 黒人だから差別されてると全てにおいて卑屈になってる兄貴風をふかせたい青年とその友達、忙しい検事といつもイライラしている妻の白人夫婦
 自動車強盗の無線連絡を受けた一組の白人警官と、たまたま前方を走っていた同型の車に乗っていた授賞式帰りの黒人夫婦
 護身用の拳銃を買いに行ったアメリカ国籍のペルシャ人の父娘とイラク人と勘違いした店の店主
 自動車強盗をはたらき、逃げる途中で轢かれた韓国人男性と、ハイウェイで追突事故を起こしたその妻
 車を盗られ、用心のために家の鍵を交換を頼んだ夫婦と、その後、ペルシャ人の父親に依頼されて店の鍵の交換に来た黒人の鍵屋
 追突された車に乗っていた黒人刑事とその同僚であり恋人
 息子の帰りを待ち望む母と弟を探してくれて頼まれた黒人刑事

いろんな登場人物がいて、それぞれにさまざまな人生があり、LAの街では毎日どこかで事件が起きている。
そして、人種差別が未だに根強く残ってる。
黒人と言うだけで差別を受け、英語がちゃんと喋れないから、顔つきが中東系だからと差別を受け、さまざまな差別問題が起きている。

ちょっとしたきっかけで、運命の歯車がずれ、そのずれによって生じたさまざまな人生の絡み合い。
それぞれの人生だったはずが、いつの間にかそれぞれが知らないうちに点と点で結ばれてひとつの線の上に並んで行く。
そしてまた、交差していくそれぞれの運命・・・

予想していた展開とは違い、「差別」と言うかなり重いテーマが伏線(いや、メインテーマだったのかも知れない)として敷いてあった。
観終わった後には、釈然としない、消化不良のようなすっきりしない気持ちが残った。

一番きつかったのは、母親による差別(ひいきと言った方が正しいのか?)。
たぶん、母親は自分が差別してることなんて気付いてなかったんだろう・・・
でも、差別扱いされた子どもは、一生心の傷となり、トラウマとなってしまうと言うことを母親は気付いてなかったのだろう・・・。

ちょっと後味のすっきりしない映画だった。

06/02/23 【 ○ 】
※  ◎・・・よかった ○・・・まあまあ △・・・もひとつ ☆・・・おすすめ