つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ

2008-07-23 19:44:08 | 堺雅人さん
「いいとも」や「徹子の部屋」のことを書こうかと思いましたが、
何やら気が進まない。

なので、今日は先日観た「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」について。
これも「堺雅人さんご出演作品鑑賞強化月間」の一つで観たものです。

う~ん、はっきり言ってよく分かりませんでした。
対立するギャングを源平に見立てた描き方は面白かったですが、
それ以上のものは残らなかったなぁ・・・と。
「現実から目をそらさず生きていく」というメッセージも
最後に取って付けたような感じで。
大半が戦闘シーンばかりで、もう少しストーリーがしっかりしていれば、
もっと面白かったのでは、と思わずにはいられませんでした。

ただ、あの独特の世界観はお見事でしたね。
日本のようでもあり架空の国でもあり、不思議な雰囲気でした。

しかも、台詞が英語とは!
なんじゃこれ?!と度胆を抜かれましたが
上手いのか下手なのか微妙な英語は聞いていてちょっと辛かった・・・
結局、途中で日本語吹き替えに変えちゃいました。
この吹き替えも各俳優さんたちが行なってるんですよね~。面白い。
でも口と合ってないところに違和感はありましたが、英語よりいいかと。

堺さんの役は平家側の重盛。清盛(佐藤浩市さん)の片腕みたいな感じ。
平家のカラーは赤で統一されていたので(源氏は白)
髪型はそんなに変わってないものの
髪には赤のメッシュが入り、刺繍たっぷりの赤のスタジャンといういでたち。
馬を颯爽と乗りこなし、駆けていくさまは、むさ苦しいギャング団の中で
一種の清涼剤のようでした。

凄かったのは、重盛の死に際。壮絶というか何というか。
あんな堺さんはなかなか観られないですよ。

台詞はそれほどなかったですが、
清盛に付き合ってシェークスピアの台詞合わせをするシーンが面白かった!
字を読むのが苦手らしく、むちゃくちゃ詰まりながらたどたどしく読んでるところが
非常に笑えます!小学生のころこんな子いたいた、という感じなんです。

各キャラクターの設定も???と感じるところが多かったですね。
特に伊藤英明さんの、さすらいのガンマン?や石橋貴明さんの弁慶。
キャラクターが深く描かれていないというか、描こうとしていないというか。

全体を通して、「様式美」にこだわり、不思議な試みに満ちた
実験的な映画だったかな、という感じですね。