「ラストプレゼント」。この映画には思い入れがある。
初めて観た韓国映画で、イ・ジョンジェさんの存在を知り、その後彼のことが頭から離れなくなったきっかけもこの映画だったのだ。
その映画が日本でリメイクされるということでビデオにとって見たのだが・・・
う~ん。
ストーリーは映画の流れをほぼ忠実に追っていたので、頭の中で映画の場面を思い浮かべながら見ていた。私はそんな見方をしていたからまぁまぁ面白かったが、それでも途中で寝てしまった。映画を見ていない人はどう感じたのだろう?
配役について。イ・ジョンジェさんの役が堂本剛くんなんて・・・違~~~~う!第一、見た目が若すぎて、結婚し子供が一人いそうな感じに見えない。菅野美穂さんは以前より痩せて、病身の役には違和感なかったが、やはり妻、そして子供を持つ母には見えなかった。生活感が感じられないのだ。詐欺師の役は陣内孝則さん。いや~、これは正解!韓国版では「冬のソナタ」キム次長でお馴染みのクォン・ヘヒョさん(という名前だったはず)だったが、陣内さんをキャスティングするとは。顔の感じも似てるし身振りまでそっくり。でも昔のギャングみたいなスーツにサングラスといういでたちはヘン。日本のドラマではしっくりこない。忠実に作っているのは認めるけど。
残念ながら堂本剛さんは「売れないお笑い芸人」には見えなかった。どちらかというとまだ駆け出しの新人芸人という感じ。売れてないはずなのにそれほど悲壮感も漂ってなかったし。映画では仕事がないためナイトクラブのショーで仕事をするしかなく、そこのオーナーとケンカして鼻血を出してしまうエピソードがあったが日本版ではなし。それと、芸人の両親に結婚を反対されたことや、いつもは気丈な妻が亡くなった母の墓前で、夫を残して自分の命が果てることを嘆くシーンもなかった。このエピソードはストーリーに深みを持たせるところだったから、しっかり描いてほしかった。日本は韓国のように儒教社会ではないから、重要視されなかったのだろうか?
後半部分、妻と昔のクラスメイトが再会するところからラストにかけては良かった!映画同様じーんとさせられた・・・
もう一度リメイクするとしたら、イ・ジョンジェさんの役は佐々木蔵之助さんで見たい!!
彼なら売れない芸人の悲しさを十分表現できると思うんだけど。