つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

「モーッァルト!」初日1時間前

2005-06-04 16:06:02 | つれづれ
この写真は梅田芸術劇場裏の搬入口付近。ここにも劇場正面にもお客さんが詰め掛けてます。私は今仕事の休憩中で、スタバに寄る途中、心踊る初日の雰囲気を味わってきました。
初日のご成功をお祈りしています!

「オペラ座の怪人」観劇記

2005-06-04 00:22:34 | 感激!観劇!
5月20日 四季劇場「海」18:30開演
オペラ座の怪人:高井治 クリスティーヌ:佐渡寧子
ラウル:佐野正幸 カルロッタ:種子島美樹
メグ・ジリー:松元美樹 マダム・ジリー:西島美子
ムッシュー・アンドレ:林和男 ムッシュー・フィルマン:青木朗
ウバルド・ピアンジ:半場俊一郎 ムッシュー・レイエ:深見正博
ムッシュー・ルフェーブル:岡本隆生 ジョセフ・ブケ-:岡 智
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座席は2階席前から5列目のほぼど真ん中。
2階席なのに舞台が近く、観やすかった。例のシャンデリアもよ~く見える。
私は「オペラ座~」を映画→舞台という順序で観ている珍しいパターンかもしれない・・・
以前旅先からも書き込んだが
「オペラ座の怪人は凄いらしい」というのは本当だった!
本当に素晴らしかった~~~~!!
もう、オーバチュアから泣いていた。何故だろう?あの楽曲を聴いていたら、知らぬ間に涙が頬を伝っていた。素晴らしい旋律がダイレクトに私の中に響いてきたのだ。恐るべし、音楽の力!
そして素晴らしいキャスト、歌、舞台装置が一体となった、三位一体パワーがこちらにまでしっかり伝わってきた。決して安っぽく感じさせない、重厚な雰囲気。

まず、キャストについて。
怪人役の高井さん。高井さんの声はかなり前にTV(ミュージックフェア)で聴いたことがあったのだが、その時はあまりいい印象がなかった。歌い方に気持ちがこもっていないように感じてしまったのだ。が、今回拝見して、イメージがガラッと変わった。舞台を通して聴いてみると高井さんの良さが十~分分かった。やはりクラッシック出身だけあって高井さんの歌にはファントムとしての説得力があった。そして仮面の有無でガラッと変わる人間性の違いを見事に見せてくれたのが印象的。仮面を外した時の、あの情けない一人の男に戻った時の悲哀と言ったら・・・
クリスティーヌの佐渡さん。拝見するのは初めてだが、歌声は「アイーダ(CD)」」で承知済み。声質から言ってアムネリス役よりもクリスティーヌの方が断然合っている!佐渡さんもクラッシックの経験があるため、深みある声が聴いていて心地いいし、何より上手い。しかもかなり色っぽい。
ラウル役の佐野さん。去年、京都劇場での「美女と野獣」以来。お久しぶりです~、という感じ。佐野さんも歌はお上手。ラウルの颯爽とした雰囲気もとってもお似合い。だが、ちょっと気になったのはメイク。もともとしっかりした顔立ちの方だから舞台メイクをしっかりすると少し怖いものがあるような。もう少しあっさりメイクでもいいのでは?
他の方も皆素晴らしかった。特にカルロッタとピアンジの歌声を生で聴けて幸せだった・・・

舞台装置について。
「ちょっと灯りをつければ昔の亡霊も逃げ出すことでありましょう」というオークショナーの声でシャンデリアに灯りが点り、オーバチュアの演奏とともにぐんぐんと劇場の天井に上がっていく様は鳥肌モノだ。それとともに舞台のフレームがオペラ座のきらびやかさを取り戻していく様子は涙無くしては観られない。
それとファントムがクリスティーヌを地下に誘う場面。よくあれを舞台上で表現できたものだ。地下へ地下へと降りていくところや、霧の中をボートが進むところもよく出来ている!

ファントムって殺人まで犯しているのに、何だか憎めないんだなぁ。最後はかわいそうに思えてならなかった。特にファントムが2人を逃がし、ファントムの後ろをクリスティーヌとラウルがボートに乗って、歌いながら地上に帰っていくところ。あれほど残酷な場面はないのではないか。
そしてエンディング、ファントムの仮面だけが残り・・・今もどこかでファントムは生きているというラストには少しホッとさせられた。

あぁ、どうして京都で上演された時に観に行かなかったのだろう!と悔やまれてならない。
また是非もう一度観たいものだ。