道尾 秀介 著
あらすじ。
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品。第62回日本推理作家協会賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
この作品、「伏線です!」という描写が多いです。多すぎです。伏線なのに堂々としていて、隠れる気ゼロです。
伏線って、こんな奴だったけ?
( ̄▽ ̄;)
物語の世界に集中しそうになると、わざとらしく現れるので、なかなか物語の世界に入っていけません。
ごめん、もう少し小さい声で喋って。という気持ちになります。
好みでしょうが、これ伏線かな?と考えたり、あれが伏線だったのか!と悔しがるのが楽しみの1つなので、楽しみが半減してしまいました。
(;>_<;)
あと、もっと人物描写?心理描写?が欲しかったです。
それらが少ないせいか、あまり感情移入ができず平面的に感じてしまいました。
(; ̄ー ̄A
でも、その後の話はお気に入りで繰り返し読みました。
ネタバレになりますが、その後の部分は時系列で書かれていません。テレコになっています。だから、ほっこりするわぁ、って感じで終わっている気がしてしまいます。
しかし、その後の話を時系列にしてみると。
((((;゜Д゜)))
ほのぼのしない。
かなり哀しいよ。
((((;゜Д゜)))
と、言いたい放題ですが、あれだけある伏線を回収するのは見事です。伏線回収を楽しみたい方は是非どうぞ。