はる日記

「人間万事塞翁が馬」

日々の出来事を綴ってます。

『任侠書房』

2017-05-29 17:31:38 | テレビ・映画・本
今野 敏 著

あらすじ。

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、今時珍しく任侠道をわきまえたヤクザ。その阿岐本組長が、兄弟分の組から倒産寸前の出版社経営を引き受けることになった。舞い上がる組長に半ば呆れながら問題の梅之木書房に出向く日村。そこにはひと癖もふた癖もある編集者たちが。マル暴の刑事も絡んで、トラブルに次ぐトラブル。頭を抱える日村と梅之木書房の運命は?「任侠」シリーズ第一弾(『とせい』を改題)

(「BOOK」データベースより)



分かる、分かると思う人、多数のはず。

最初は、なんか大変だね日村と簡単に思いながら読んでいましたが、途中からはトラブルと無邪気な組長の間でフラフラになる苦労性の日村が気の毒で気の毒で。もうみんな大人しくしてて、日村さんが大変になるんだから!と心の中で叫んでました。

終盤はフラフラを通り越してボロボロ。

気の毒すぎる。

( ̄▽ ̄;)

トラブル発生のタイミングが上手く、序盤はトラブルを1つ解決したら、次のトラブル発生。だったのが、話が進むにつれてトラブル解決の前に新たなトラブル発生。気が付くと問題山積み。

こうなると話のスピードもアップし、日村の余裕もなくなり、こちらのハラハラドキドキ感もアップ。

((((;゜Д゜)))

主人公はヤクザですが、内容は中間管理職の悲哀です。

ですので、感情移入しやすく読みやすかったです。

(  ̄▽ ̄)