はる日記

「人間万事塞翁が馬」

日々の出来事を綴ってます。

『犬はどこだ』

2015-04-20 21:00:05 | テレビ・映画・本
米澤穂信 著

あらすじ。

何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。そこで調査事務所を開いた。この事務所"紺屋S&R"が想定している業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスしてーいったい事件の全体像は?犬捜し専門(希望)、二十五歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。『さよなら妖精』で賞賛を浴びた著者が新境地に挑んだ青春私立探偵小説。

(「BOOK」データベースより)


( ・∇・)

ネタバレになってしまうかもしれないので注意して下さい。





面白かったです。あらすじに人捜しと古文書の解読が繋がる的なことが書いてあったので、紺屋が繋がりにいつ気付くのだろうかとワクワクしながら読みました。

ストーリーは、火サスとか2時間ドラマっぽいです。現実に起きそうな話。脚本・演出・演者がしっかりしていたら、かなり面白いドラマになりそう。って、既にドラマ化されていたりして。

( ̄∇ ̄*)ゞ

この本が面白いなと感じたのは、事件の内容&解決ではなく主人公の周りにいる登場人物たち。何処にでもいそうなのに、ちょっと謎めいているところあり。この絶妙さがいいです。個人的には、主人公の妹の旦那さんが気になります。

(;・ω・)

あとは、自分って勉強不足…ということが改めて分かりました。ちょいちょい出てくる話の元ネタが分からん!唯一分かったのは『百万回生きたねこ』…。元ネタが分かる人は、もっと楽しめるんだろうなと。

(; ̄ー ̄A

読み終えてタイトルの『犬はどこだ』がじわじわときてます。本当に犬がいれば…。あのときも今も。目に見えない恐怖って嫌ですね。

(;・ω・)