テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。

ネタバレ備忘録 ~ 「ロシュフォールの恋人たち」

2017-09-22 | ミュージカル
 「ロシュフォールの恋人たち」の本記事で書き残した事と、ちょっとした雑感も書いてみます。
 未見の方には“ネタバレ注意”ですネ。

 この映画は3組のカップルの出会いの話で、ラストにはソランジュとアンディ、イボンヌとシモン・ダム氏は再会しますが、実はデルフィーヌとマクサンスはすれ違ったままなんですよね。“最後の最後まですれ違いが続く”と書いてますが、本当に絶対にここで逢うんだなというシーンが二つほど続いても結局はニアミスのまま残念な雰囲気が生まれて、しかし最後の最後に二人の出逢いを予感させて映画は終わるのです。
 
 お祭りが終わって、エチエンヌのチームの踊り子の代役としてステージに立ったデルフィーヌとソランジュは、お礼にこの後パリに向かうトラックに便乗させてもらう約束をする。しかし、アンディとめぐり会ったソランジュは成り行きでキャンセルに、代わりにイボンヌのカフェで働いていた女の子が乗り込みデルフィーヌも予定通りトラックに乗る。お祭り広場で大団円の踊りが披露される中、画面はパリに向かうトラックの車列が続く街道へ。そこにはやはりパリに向かうマクサンスがヒッチハイクの車を捕まえようとしています。あぁ、ここでデルフィーヌのトラックを捕まえるんだなと思ってしまいますが、ドゥミ監督は本当に意地悪、マクサンスはデルフィーヌの乗ったトラックの2、3個前の車に乗ったのでした。
 ま、同じイベント屋の一団のトラックですから、多分パリに着く頃には二人は・・・。

 “あまりに身近な人の情報にも無関心なのは映画の設定としても我々日本人には不思議な感じがしないでもない”と書きました。例えばこんなところ。
 ソランジュがダム氏の店に楽譜用紙を受け取りに行った時、彼は昔の恋人の話をします。ロシュフォールで出逢い10年前に別れた恋人には双子の娘がいた事。しかし娘たちは寮に入っていて一度も会えなかった事。別れる時彼女のお腹には赤ん坊がいた事。
 少し考えればソランジュには心当たりのある家族構成だと思うんですがねぇ。
 イボンヌのカフェは街の広場のあんな特等席にあるので、いつかはダム氏もやって来て会うに決まってるんですが・・。

 気になった事。
 ツイッターに呟いたのでコピペを。
*

本記事には書かなかったけど、あのジーン・ケリーは年齢的にミスキャストじゃないかなぁ。ソランジュを演じたドルレアックより30歳も年上だしネ。親子じゃん。ジョージ・チャキリスクラスがいなかったのかねぇ。 [9月20日]
*

 二人がダム氏の店で踊っている時も、なんだかケリーさんの表情が空々しくて全然ロマンチックに映らなかったんだよね。

 も一つ気になった事。
 中盤に殺人事件のエピソードがあって、それはイボンヌの常連客の老人が殺人犯だったという結末なんだけど、ストーリーにどう絡むのかなと思っていたら結局なんの関係もないような雰囲気。これはどうしたもんかと色々とネットを見ていたら、これはどうやらドゥミ監督のお遊びみたいですね。
 「ローラ (1961)」、「シェルブールの雨傘 (1963)」、「ロシュフォールの恋人たち (1966)」は、監督の中では3部作という位置づけらしく、但しそれはストーリー的に繋がっているのではなく、監督の拘りが絡んでいるらしいのです。
 <J・ドゥミのデビュー作で“ヌーヴェル・ヴァーグの真珠”と呼ばれる作品>と言われているらしい「ローラ」は未見なので、これを見れば分かるんでしょう。
 新しい出会いが待ち遠しいです。



 
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さち)
2018-05-05 22:33:53
こんにちは
だいぶ前の記事ですが気になったのでひとつだけ
ラストでマクサンスが乗ったのはデルフィーヌと同じトラックだと思いますよ
編集が違うバージョンが色々あるのかな?
すれ違い (十瑠)
2018-05-06 10:15:20
う~ン。
何度も観たはずなので間違いないと思いますが、半年以上前なのでなんとも返答のしようが・・・。

>編集が違うバージョンが色々あるのかな?

可能性はありますが、一般公開されたという情報はないですよね。

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