(2004/宮崎駿 監督・脚本/声:倍賞千恵子=ソフィー、木村拓哉=ハウル、美輪明宏=荒地の魔女、我修院達也=カルシファー、神木隆之介=マルクル、伊崎充則=小姓、大泉洋=かかしのカブ、大塚明夫=国王、原田大二郎=ヒン、加藤治子=サリマン/119分)
子供と観るためにレンタルしてきました。
「千と千尋の神隠し」の時に、<これは、おばけ、妖怪系の集大成か?>と書いたけれど、この映画も魔法使いや悪魔が出てきて、全編、前作以上の摩訶不思議な世界が繰り広げられます。日本を舞台にした「千と千尋」では、ほぼ読めた筋書きや登場人物(殆ど人間じゃないけど)の行動が、今回は原作者(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)がイギリスの作家だからでしょうか、いまいち掴めない部分が多々ありました。
父親の帽子店を継いで切り盛りしているソフィーは、電車で妹を訪ねた時、街の路地裏で端正な顔立ちの男性と会う。グネグネとした妖怪のようなモノに追われている彼は、突然ソフィーと共に空へ舞い上がった。魔法使いだ。そしてその青年は、ソフィーを妹の働く店まで、空中を歩いて連れていってくれた。
ソフィーの国は隣国と戦争中であるが、心臓を食べてしまうというハウルや“荒れ地の魔女”などの魔法使いも街に徘徊していて、大変物騒な世の中になっているらしい。
その日、ソフィーが夜になって自分の店に帰ると、突然“荒れ地の魔女”が入ってきて、18歳のソフィーを90歳のおばあちゃんにしてしまう。
翌日、こんな姿ではここには住めないと、こっそりと家を抜け出したソフィー婆さんは、魔法使い達が住むという荒れ地に向かって歩き出す。大きな蕪を顔にした親切な案山子に会い、杖をもらう。『今晩、眠る家も欲しいな。』と言うと、目の前に現れたのは・・・ハウルの動く城だった。
異様な姿をした動く城。鉄板を張り合わせたような外観で、四つ足で動く。お尻のような部分が入口になっていて、ソフィーが入っていくと、中は蜘蛛の巣だらけの暖炉のある静かな部屋だった。お城のイメージはないし、四つ足で動いているような振動も無い。
中にいたのは、しゃべる“火”の悪魔、カルシファーと、マルクルと言う男の子。このお城を動かしているのは俺だというカルシファーは、ハウルとある契約を結んでいるが、カルシファー本人はどういう契約か分かっていないらしい。
ソフィーは掃除婦として暫くこのお城で生活しようと考える。
その夜、魔法使いのハウルが帰ってくる。なんと彼は、先日街であったあの美しい青年であった・・・。
さて、何故ソフィーはお婆さんに変えられたのか?
それは、ハウルを捕まえようとしている“荒れ地の魔女”の邪魔を、ソフィーがしたからですな。しかし、魔法をかけられていることをソフィーは他人に話せない。“他人に話せない”という呪いもかけられたからだ。
ま、ここまではなんとか分かるんですが、この先が段々と分からない事だらけになってくる。
ハウルって何者? 大きな鳥のような姿が本来のハウル?
大鳥になって空を飛んでいるいるけど、あれは何をしているの?
自分の頭の悪さを披露しているようで恥ずかしいんですが、ハウルが毎夜、疲れ果てるまで飛んでいるのは何故なのでしょうか?戦争を止めさせようとしているのか?
よく分かりません。
カルシファーとハウルの約束事って結局なんだったの?
サリマン(ハウルの魔法学校の恩師)は、戦争などすぐに止めさせることが出来そうなのに、何故にハウルを必死で探しているの? 戦争の手伝いをさせる為だけ?
そもそも、ハウルの偽名の家には国王からの招待状が届く位なのに、探す必要があるのでしょうか?
なんとなく分かるんだけど、どうも落ち着かない。
原作を読めば分かるんでしょうが、今更読む気はしないし、ネット情報によると、登場人物は同じだがストーリーは違っているらしい。
ソフィーのハウルを恋する気持ちもあんまり伝わってこない。
恋人同士を演じさせるんなら、倍賞さんとかキムタクとかイメージが出来上がっている人を持ってくるのは失敗だったと思いますな。年齢差が大きいのが分かっているので、どうも甘い雰囲気にならない。
神木隆之介君のマルクルは、本人の顔が浮かんでこないくらい(笑)可愛かった。
カルシファーの声は、「千と千尋」の蛙ちゃんの声。若人あきら(我修院達也はピンとこない)も顔が浮かんでこなかったなぁ。
最後に流れてきた主題歌「♪世界の約束」は、作詞:谷川俊太郎、作曲:木村弓、そして唄ったのが倍賞智恵子。相変わらず、素晴らしい歌声でした。
余談ですが、倍賞さんの「♪さよならはダンスの後に」はとても好きな歌で、昔はカラオケでも時々唄ってました。
「allcinema ONLINE」に英語版のキャストが紹介されていました。
ハウル=クリスチャン・ベイル、ソフィー(90歳)=ジーン・シモンズ、荒地の魔女=ローレン・バコール、サリマン=ブライス・ダナー、ソフィー(18歳)=エミリー・モーティマー、カルシファー=ビリー・クリスタル。
やっぱり、ソフィーは年齢で分担したんですな。それが妥当でしょう。ビリー・クリスタルのカルシファーは想像できそうだなぁ。
子供と観るためにレンタルしてきました。
「千と千尋の神隠し」の時に、<これは、おばけ、妖怪系の集大成か?>と書いたけれど、この映画も魔法使いや悪魔が出てきて、全編、前作以上の摩訶不思議な世界が繰り広げられます。日本を舞台にした「千と千尋」では、ほぼ読めた筋書きや登場人物(殆ど人間じゃないけど)の行動が、今回は原作者(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)がイギリスの作家だからでしょうか、いまいち掴めない部分が多々ありました。
父親の帽子店を継いで切り盛りしているソフィーは、電車で妹を訪ねた時、街の路地裏で端正な顔立ちの男性と会う。グネグネとした妖怪のようなモノに追われている彼は、突然ソフィーと共に空へ舞い上がった。魔法使いだ。そしてその青年は、ソフィーを妹の働く店まで、空中を歩いて連れていってくれた。
ソフィーの国は隣国と戦争中であるが、心臓を食べてしまうというハウルや“荒れ地の魔女”などの魔法使いも街に徘徊していて、大変物騒な世の中になっているらしい。
その日、ソフィーが夜になって自分の店に帰ると、突然“荒れ地の魔女”が入ってきて、18歳のソフィーを90歳のおばあちゃんにしてしまう。
翌日、こんな姿ではここには住めないと、こっそりと家を抜け出したソフィー婆さんは、魔法使い達が住むという荒れ地に向かって歩き出す。大きな蕪を顔にした親切な案山子に会い、杖をもらう。『今晩、眠る家も欲しいな。』と言うと、目の前に現れたのは・・・ハウルの動く城だった。
異様な姿をした動く城。鉄板を張り合わせたような外観で、四つ足で動く。お尻のような部分が入口になっていて、ソフィーが入っていくと、中は蜘蛛の巣だらけの暖炉のある静かな部屋だった。お城のイメージはないし、四つ足で動いているような振動も無い。
中にいたのは、しゃべる“火”の悪魔、カルシファーと、マルクルと言う男の子。このお城を動かしているのは俺だというカルシファーは、ハウルとある契約を結んでいるが、カルシファー本人はどういう契約か分かっていないらしい。
ソフィーは掃除婦として暫くこのお城で生活しようと考える。
その夜、魔法使いのハウルが帰ってくる。なんと彼は、先日街であったあの美しい青年であった・・・。
さて、何故ソフィーはお婆さんに変えられたのか?
それは、ハウルを捕まえようとしている“荒れ地の魔女”の邪魔を、ソフィーがしたからですな。しかし、魔法をかけられていることをソフィーは他人に話せない。“他人に話せない”という呪いもかけられたからだ。
ま、ここまではなんとか分かるんですが、この先が段々と分からない事だらけになってくる。
ハウルって何者? 大きな鳥のような姿が本来のハウル?
大鳥になって空を飛んでいるいるけど、あれは何をしているの?
自分の頭の悪さを披露しているようで恥ずかしいんですが、ハウルが毎夜、疲れ果てるまで飛んでいるのは何故なのでしょうか?戦争を止めさせようとしているのか?
よく分かりません。
カルシファーとハウルの約束事って結局なんだったの?
サリマン(ハウルの魔法学校の恩師)は、戦争などすぐに止めさせることが出来そうなのに、何故にハウルを必死で探しているの? 戦争の手伝いをさせる為だけ?
そもそも、ハウルの偽名の家には国王からの招待状が届く位なのに、探す必要があるのでしょうか?
なんとなく分かるんだけど、どうも落ち着かない。
原作を読めば分かるんでしょうが、今更読む気はしないし、ネット情報によると、登場人物は同じだがストーリーは違っているらしい。
ソフィーのハウルを恋する気持ちもあんまり伝わってこない。
恋人同士を演じさせるんなら、倍賞さんとかキムタクとかイメージが出来上がっている人を持ってくるのは失敗だったと思いますな。年齢差が大きいのが分かっているので、どうも甘い雰囲気にならない。
神木隆之介君のマルクルは、本人の顔が浮かんでこないくらい(笑)可愛かった。
カルシファーの声は、「千と千尋」の蛙ちゃんの声。若人あきら(我修院達也はピンとこない)も顔が浮かんでこなかったなぁ。
最後に流れてきた主題歌「♪世界の約束」は、作詞:谷川俊太郎、作曲:木村弓、そして唄ったのが倍賞智恵子。相変わらず、素晴らしい歌声でした。
余談ですが、倍賞さんの「♪さよならはダンスの後に」はとても好きな歌で、昔はカラオケでも時々唄ってました。
「allcinema ONLINE」に英語版のキャストが紹介されていました。
ハウル=クリスチャン・ベイル、ソフィー(90歳)=ジーン・シモンズ、荒地の魔女=ローレン・バコール、サリマン=ブライス・ダナー、ソフィー(18歳)=エミリー・モーティマー、カルシファー=ビリー・クリスタル。
やっぱり、ソフィーは年齢で分担したんですな。それが妥当でしょう。ビリー・クリスタルのカルシファーは想像できそうだなぁ。
・お薦め度【★★★=一度は見ましょう、ジブリだから】
万葉樹さんのハウルの記事で、少し疑問が解けたような気がします。まだまだ、不明な点は多いですが。
期待していなっかたのですが。意外にキムタクの声あては悪くなかったです。ただ、ハウルが途中から情けない人になるのがなんとも…。
背景は美しいですけれど、人間があんまり美しくないといいますか、いろいろグロテスク(笑)
>恋人同士を演じさせるんなら、倍賞さんとかキムタクとかイメージが出来上がっている人を持ってくるのは失敗だったと思いますな。年齢差が大きいのが分かっているので、どうも甘い雰囲気にならない。
これは同意ですね。
上述のコメントにもありますが、「パンダ・コパンダ」は好きですね。グロテスクなのは海外でウケがいいけど、かわいいもの系が好きな現代アニメっ子(笑)の感性にあわない気がしました。
ポニョもちょっと苦手ですね(苦笑)
TV版「ハイジ」も子供用にレンタルしていましたら、いつの間にか親の方が夢中になってしまいました。これ、自分が子供の頃には観なかったんですよね。
「ゲド戦記」も不評ですし、ジブリは何処に行くんでしょうねぇ。
倍賞千恵子に関しては私はOKです。これはDVDを予約して購入しました。「ルパン三世・カリオストロの城」以来の宮崎ファンです。
ワイラーの「嵐が丘」のDVDが棚に並んでいるんですがねぇ。
クリスタルのカルシファーは、「恋人たちの予感」でメグ相手に早口言葉を教えている時の声を使ってるんじゃないかって、想像しましたね。
おおおおおおーーっ!!錚々たる顔ぶれですね(溜息)。
この映画を観る時だけアメリカ人になりたかった(笑)。
ローレン・バコール、ビリー・クリスタルなんて、
ぴったしの感じですね♪
ジブリ作品を劇場で観たことがないのですが、一度観てみたいと思わせた映画でした。
グネグネ妖怪など、「千と千尋」の二番煎じのようなキャラクターや妖術が出てきたのも減点ポイントだったかなぁ。
それに十瑠さんもおっしゃる通り、ハウルとソフィーがどのあたりで恋心をもつのかも・・やっぱり見ているこちらも「ドキ」ってするくらい「あ~~これで恋におちたのね、わかる、わかる!」って描写は欲しいかな。
あと、声優の実年齢差もかなり障壁になったかな。
「千と千尋・・」の方が断然面白かったです!