(2008/監督・原作・脚本:宮崎駿/声の出演:山口智子=リサ、土井洋輝=宗介、奈良柚莉愛=ポニョ、所ジョージ=フジモト、長嶋一茂=耕一、天海祐希=グランマンマーレ、矢野顕子=ポニョの妹達、吉行和子=トキ、奈良岡朋子=ヨシエ/101分)
40歳を過ぎてから長男が生まれたものですから、50を過ぎても“ドラエもん”やら“しんちゃん”を観る機会があり、おかげさまで映画「クレヨンしんちゃん」がTV版とは違って面白いことも知りましたし、40年ぶりにゴジラに再会する事もできました。今年中学生になった息子は少しずつ幼児向け漫画を卒業しつつありますが、中一から「若大将シリーズ」を楽しんだオヤジとはだいぶん精神年齢が違うようであります。
今年最初の劇場鑑賞は、昨年「バベル」を観たのと同じシネコンでの鑑賞。日曜日で、「インディ・ジョーンズ」の新作に未練を残しながら、息子がこっちの方がイイというのでオヤジもジブリ映画を“初めて”劇場で観ることになりました。
ジブリ作品では、「となりの山田君」がその他の作品と絵の感じが違っていながら、ほんわかとしたムードが内容とマッチして面白い映画でしたが、今回の宮崎作品も今までのモノと絵の感じが違っていました。ネットの情報によるとCGを使わずに総て手描きによるアニメーションとのこと。お子様向けの題材にあった選択だったと思います。岬の先端の海に囲まれた崖の上に建つ宗介の家の可愛いこと。子供たちの描き方も今までのものよりレトロな雰囲気があり、リサや耕一の描き方は“わたせ せいぞう”のイラストを彷彿とさせるタッチでした。
海に住むようになった元人間と海の精ともいうべき女性との間に生まれたメスの幼魚ポニョが、人間の男の子を好きになり人間になろうとする話。好きになるといっても、お相手の男の子宗介が5歳だから、ポニョも同じ様なもの。元ネタになったといわれるアンデルセン童話「人魚姫」ほどの恋愛感情もなく、ただ漠然と人間になりたいと思ったということでしょうか。
宮崎作品は「魔女の宅急便」を頂点に内容の明解さが段々と薄れていって、「もののけ姫」、「千と千尋の神隠し」と意味不明な状況設定や登場人物が出てくるようになり、「ハウルの動く城」では思わせぶりな流れもあって語り口にもキレが無くなってきました。
「ポニョ」も幼児向けでありながら、ポニョのお父さんフジモトが元々人間であったという設定なのに、何故彼がそういう姿になったのかという説明はない。何故彼が海に住むようになったのか、何故彼は魔法が使えるのか。そして、ポニョの母親だというグランマンマーレとは何なのか?
月と地球の環境との関係など、訳有りな話も出てくるが、どれも中途半端なままで、かゆいところがそのままの状態で形だけのハッピーエンドにされてしまったような映画でした。要するに、ポニョと宗介の物語の中に上手く溶け込めていない部分が多いということでしょうか。
幾つか過去の作品を思い出すようなシーンもあり、ポニョと宗介がリサを探すシーンでは「千と千尋」を思い出すようなトンネルも出てきて、宗介の住む港町が海の底になってしまったシーンでは、パンダコパンダの「雨降りサーカス」を思い出しました。
40歳を過ぎてから長男が生まれたものですから、50を過ぎても“ドラエもん”やら“しんちゃん”を観る機会があり、おかげさまで映画「クレヨンしんちゃん」がTV版とは違って面白いことも知りましたし、40年ぶりにゴジラに再会する事もできました。今年中学生になった息子は少しずつ幼児向け漫画を卒業しつつありますが、中一から「若大将シリーズ」を楽しんだオヤジとはだいぶん精神年齢が違うようであります。
今年最初の劇場鑑賞は、昨年「バベル」を観たのと同じシネコンでの鑑賞。日曜日で、「インディ・ジョーンズ」の新作に未練を残しながら、息子がこっちの方がイイというのでオヤジもジブリ映画を“初めて”劇場で観ることになりました。
ジブリ作品では、「となりの山田君」がその他の作品と絵の感じが違っていながら、ほんわかとしたムードが内容とマッチして面白い映画でしたが、今回の宮崎作品も今までのモノと絵の感じが違っていました。ネットの情報によるとCGを使わずに総て手描きによるアニメーションとのこと。お子様向けの題材にあった選択だったと思います。岬の先端の海に囲まれた崖の上に建つ宗介の家の可愛いこと。子供たちの描き方も今までのものよりレトロな雰囲気があり、リサや耕一の描き方は“わたせ せいぞう”のイラストを彷彿とさせるタッチでした。
海に住むようになった元人間と海の精ともいうべき女性との間に生まれたメスの幼魚ポニョが、人間の男の子を好きになり人間になろうとする話。好きになるといっても、お相手の男の子宗介が5歳だから、ポニョも同じ様なもの。元ネタになったといわれるアンデルセン童話「人魚姫」ほどの恋愛感情もなく、ただ漠然と人間になりたいと思ったということでしょうか。
宮崎作品は「魔女の宅急便」を頂点に内容の明解さが段々と薄れていって、「もののけ姫」、「千と千尋の神隠し」と意味不明な状況設定や登場人物が出てくるようになり、「ハウルの動く城」では思わせぶりな流れもあって語り口にもキレが無くなってきました。
「ポニョ」も幼児向けでありながら、ポニョのお父さんフジモトが元々人間であったという設定なのに、何故彼がそういう姿になったのかという説明はない。何故彼が海に住むようになったのか、何故彼は魔法が使えるのか。そして、ポニョの母親だというグランマンマーレとは何なのか?
月と地球の環境との関係など、訳有りな話も出てくるが、どれも中途半端なままで、かゆいところがそのままの状態で形だけのハッピーエンドにされてしまったような映画でした。要するに、ポニョと宗介の物語の中に上手く溶け込めていない部分が多いということでしょうか。
幾つか過去の作品を思い出すようなシーンもあり、ポニョと宗介がリサを探すシーンでは「千と千尋」を思い出すようなトンネルも出てきて、宗介の住む港町が海の底になってしまったシーンでは、パンダコパンダの「雨降りサーカス」を思い出しました。
・お薦め度【★★★=童心に戻れるなら、一度は見ましょう】
記事を読んでも、色々なシーンの画は思い出すんですがストーリーが・・・。
>「魔女の宅急便」の実写映画
確か小芝風花ちゃんが出たやつですよね。
僕はアニメ版が大好きなので未だに未見です。
いつか地上波で流れたら観てみましょう。
手書きだからこそ出せる”味”というものもありますよね。
そういえばこの前、宮崎作品の頂点「魔女の宅急便」の実写映画を見ましたが、中々良かったです。
それにしても、ベネチアで好評のようで、それじゃあ、私の好きな「ラピュタ」とか「魔女宅」を上映したら、どうなるんだろう?なーんて考えてしまいますな。
細かい仕草を丁寧に描く、そんな宮崎アニメの良さを味わえるシーンは沢山あるのですが。
ガッチャマンとかゲッターロボとかやってるんだ。よく知りませんが、名前は結構前から聞いているような・・。
我が息子は、今日は「NARUTO」を見に行くようです。
でも、観ないことに決定(笑)!
それに我が家の息子どもは、ジブリよりガッチャマンやゲッターロボの方がいいみたいだし(苦笑)。
DVDになってもたぶん買わないだろうなあ…。