春さんのレアトラ、ニセトラ、レアイージーリスニング三昧

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『禁じられた恋の島』L'AMOUR DE LAURE(1962年 イタリア)

2019-05-04 13:06:55 | 日記
監督=ダミアーノ・ダミアーニ
音楽=カルロ・ルスティケリ

出演=ヴァニ・ド・メイグ、レジナルド・ケルナン、ケイ・マースマン

エルサ・モランテの原作 Lisola di Arturoの映画化。ひとりぼっちのアルトゥーロ。孤独という入れ物の中に閉じ込められて、服はボロボロ。そこに美しい継母ヌンチアータが現れる。世間知らずで非力なアルトゥーロは、気持ちを持てあまし、ただ海を漂う。やがてヌンチアータの無償の愛で、アルトゥーロも自分の愛をみつける。

音楽はベテランで恐妻家としても知られるカルロ・ルスティケリが担当。この「禁じられた恋のボレロ」は映画の中の挿入歌。ここで歌っているファルーという女性歌手の歌はカバー・ヴァージョン。ちなみにB面に『黒いオルフェ』から「カーニバルの朝」が収録されているが、こちらがサントラ。こうして、フイリップスに限らずレコード会社各社は、狡っ辛く売れるようにしていた。ファルーはアルゼンチンに同名の歌手がいるが、そちらではないようだ。しかも、「禁じられた恋のボレロ」なんて殆んど知られていないので、このようにしてニッチなマニアを惹き付けていたのである。

「禁じられた恋のボレロ」ファルー


『禁じられた恋の島』エリオ・ブルーノ楽団


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5 コメント

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Unknown (ボルナ)
2019-05-04 18:01:54
何やら中東風の仕上がりが楽しいなと思っていたら、歌手がファイルーズ(レバノンの歌手)なので思い切り納得しました。聞き比べてみたところ、ホントにファイルーズによる音源みたいです。
どうやらこのレコード、1961年出た別のレコードのB面だけ差し替えて発売し直した代物のようです。
元のレコードでは、A面が「禁じられた恋のボレロ」(歌唱はファイルーズ。ただし表記は「ファルー」)、B面が「ほほえみをどうぞ」(歌唱はリンダー)になってます。ええ、せこい焼き直し商売です(笑)
ただ、それならそれで、通りの良さそうな「ファイルーズ」表記ではなく、なぜ「ファルー」なんて表記にしたのかが謎です。あるいは、当時は「ファルー」表記の方が一般的だったのかもです。

「禁じられた恋のボレロ」は映画の中の挿入歌とのことですが、困ったことに、私は「禁じられた恋の島」の映画を数分程度しか観ていないので、映画内の歌がファイルーズによるものか分かりません。もし、ホントに映画内で流れたのと同じ音源を使ったレコードなのだとしたら、ある程度良心的な商売だとは言えます。
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Unknown (862831)
2019-05-04 18:27:00
これはファイルーズの『アランフェス協奏曲』に歌詞を付けた「ラ・ベイルート」ですが、確かにファルーと同じ歌手ですね。作曲者はカルロ・ルスティケリですが、この曲自体は流れていなかったのではと思います。それにこの映画のサントラのLPレコードが出ていないし、シングルで出ているのは、国内演奏で、本物のサントラはカルロ・ルスティケリ楽団が演奏しています。しかし、この映画のサントラLPレコードが出ていないので、なかなか全体がわかりにくいのがもどかしいところです。それにしても貴重な情報を得ることができて感謝します。
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Unknown (862831)
2019-05-04 18:27:38
YouTubeはこちらから送ることができないようであります。
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Unknown (こめへん)
2019-05-04 21:06:01
ファイルーズ Fairuzは、フランス語読みだとフェイルーになりそうですが、イタリア語だとどうなのかな。「禁じられた恋の島」は、キングのGHXシリーズのLPで「情事」のB面に入ってましたね。
しかしほんと、なんでレバノンの音楽をイタリア映画に? 

http://www.komodo-books.com/?pid=139288877
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Unknown (862831)
2019-05-04 21:16:58
GXHシリーズの割にはえらい高価ですね。多分、このファイルーズの歌は、映画の中には使用されておらず、カバーだと思うのですが。
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