久々のノイズ対策ネタになります。
この度、タワーに設置するクランプコアを大量に購入するのですが、クランプコアの事を考えていたら何となく久々にノイズ対策がしたくなって、実験がてら少しだけいじってみました。
斬新ではありませんが、クランプコアでノイズ対策を行っている方向けの内容になります。
既に行っておられる方も多いかと思います。
クランプコアは上の写真のように、タイロックなどで締め付けると更に効果が出る傾向にあります。
それと、「巻けるだけ巻くのが良い」というのもたまに目にしますが、これは疑問です。
もちろん線間容量の問題もあるのですが、あまり巻きすぎると(詰め込みすぎて)物理的にクランプコアの空洞部分がパンパン状態になるわけでして、パッチンと閉めた際に目に見えない隙間が開く可能性があります。
前にも記事に書いたのですが、クランプコアに水を掛けても「水が浸みない」のが理想だそうです。
ですから巻けるだけ巻いて思いっきり無理やりパッチンするくらいなら、巻き数を減らしてしっかり閉まるほうが賢明かと。
今日、リグやその周辺機器に繋がる全ての線のコモンモード電流を改めて測定してみました。
今更ながらですが、一本だけ見過ごしていたラインを発見。
SDR受信機とサウンドカードを繋ぐ、1.5メートルほどのオーディオケーブル。
これはノーチェックでした。
何と200W出力時に35mA程もコモンモード電流が!
無線機→SDR受信機→サウンドカード→PCという流れなのですが、無線機とSDR受信機の間に強固な対策をしてあったため、その先のラインを甘く見ていました。
そこでこのステレオケーブルに大型のクランプコアを1個装着。(上の写真は別の箇所です)
2T巻きとして測定すると、14mAに減少。
もう1個追加で約10mA。良い感じです。
そしてこれら2個のコアを上の写真と同じ感じで締め付けて再測定。
4.3mA。
コモンモード電流測定器具をお持ちの方でしたら、とりあえず指でギュッと締め付けたりして測定すれば違いが分かると思います。
現在、ベランダのATUから屋内に掛けての同軸ケーブル上に、クランプコアZCAT2032-0930を150個近く連装していますが、これらは一年以上前に手間は掛かりましたが全てを同様に締め付け処理しています。
周辺機器やPC内部等、おそらくこれ以外にもコアは100個ほど使っていると思いますが、調子に乗って全て締め付け処理を施そうかと思います。
インターフェアを出さないことに加えて、ノイズ減少による超微弱信号の早期発見の一助になっているものと信じています。