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No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

会津の最奥へ①〜リアル平家の落人村

2025-04-30 | 街:福島











過去2回の会津への旅で、会津の奥深さと恐ろしさは身に沁みて分かった。本当の意味で会津を制覇することなど出来る筈もない。それでも福島コンプリートを目指す以上、形だけでも会津の最奥まで到達しなければならない。まだ先の話になるが、来るべき福島コンプリートのフィナーレは、会津最奥の檜枝岐村、あるいは沿岸部の双葉町(福島第一原発のある町)だと考えていた。GWとなり、遠距離ドライブを厭わず出かけるチャンスが来た。沿岸部は季節に関係なく到達できるが、奥会津は真冬だと厳しい。今しかない。いよいよ会津最奥を目指す短い旅に出ることにした。短い旅といっても一日に8〜10時間も運転するきつい旅である。会津の最奥は本当に遠い。そしていきなりだけど(かなり中略しています)、終点の檜枝岐村から始めることにする。

檜枝岐村は只見町と並ぶ福島県最西端の地である。只見は鉄道が通っているが、檜枝岐には鉄道はない。四方を山に囲まれた過疎地であり、人口は約500人に満たない。県境を跨いだ尾瀬国立公園の中に立地する。県境は群馬、栃木、新潟と接しているものの、実質的には往来は極めて限定される。まず群馬県との県境は歩行者のみ通行可能で、車両は乗り入れできない。栃木県の日光市とは林道で繋がっているが、そもそも冬季は通行止めであり、通行可能期間であっても相当の悪路で、大型車などは通行できない。おそらく一般車の往来は想定されていない。新潟県の魚沼市とだけは国道352号線で往来が可能である。まあそれも調べた限りなかなかの峠道である。そんなわけで檜枝岐村に行くには、現実的には南会津からひたすら県道を走ってくるしかないのである。豪雪地帯でもあり、秋田県に住む僕ですら冬季は遠慮したい道路である。一方で初夏以降は爽やかな高原地帯となり、多くの観光客も訪れる。山登りの方にとっては素晴らしい場所だと思う。平家落人伝説は全国に数あれど、ここはガチな落人集落であるらしい。実際に車で走っていけば納得する。真冬に残党を追いかけて、檜枝岐に来ることは不可能であったと思うし、したところでもはや労力と成果が釣り合わない。そうしてこの村は成立したのだと思うと、感慨深い。

写真的には太刀打ちできなかったけど、秘境ともいえる街並みを歩いたことは忘れまい。再びこの村に来ることはないかもしれないけど、良い経験だった。

X-T5 / XF23mm F2R WR






する地で、県境を跨ぐ尾瀬国立公園の中にある。県境といっても群馬との

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4 コメント

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Unknown (よっちん)
2025-04-30 14:51:15
2年前の夏に
初めて尾瀬を訪れました。

私は群馬県の鳩待峠から入山し
尾瀬ヶ原を散策した後は
至仏山に登りました。

今度は尾瀬沼の方を歩きたいです。

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Unknown (lilyalley)
2025-04-30 21:38:41
こんばんは。
宮崎県のかなり山奥の方にも平家の集落(やはりガチ)があります。北と南の違いはあるもののロクさんの写真を拝見してやはり風景や気配などがすごく似ていると感じました。小さな川を渡る橋、簡単には通れない道、Uターンしづらい道などがあります。そしてどうしてももう一度必ず訪れたい場所がそこにあります。いつ行けるかわからないですけどおばあさんになる前には行きたいです。lily
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よっちんさん (6x6)
2025-05-01 06:15:13
僕は檜枝岐村まで行って、町並みだけ見て帰る稀有な客でした(笑)。
でも尾瀬の福島川のイメージは何となく持てました。
歌にあるように、夏には素晴らしい景色と空気を味わうことが出来るのでしょうね。
いつか行ってみたいです(目の前で撤退したのに・・・)。
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lilyalleyさん (6x6)
2025-05-01 06:22:47
宮崎の山奥。すごくリアリティがありますね。
長いドライブ旅なので、オーディブルで本の朗読をずっと聞いていました。中世の日本史関係のものを何冊か。状況に「どハマり」で、源平に想いを馳せました。
集落に小さな橋でしか行けない。これはもう・・・。

追伸:僕が通った高校のすぐ近くの田んぼに「蛭ヶ小島」があります。こんなところに頼朝が流されてきたのか。こんなところから武士政権を確立したのかと愕然とします。でも本当のところ、蛭ヶ小島がどこをさすのかはわからないそうです。まあ半径十数kmであることは間違いないと思いますが・・・。
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