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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

国鉄の駅がまだ残っていた〜旧・熱塩駅舎(日中線記念館)

2018-01-19 | 街:福島
















日中線とは旧国鉄の鉄道路線で、福島県の喜多方と熱塩温泉を結ぶ全長約12キロの路線であった。所謂「赤字ローカル線」であり、他の多くの赤字ローカル線が「第3セクター方式」で存続を図ったのに対し、日中線は国鉄末期の1984年に廃止されている。繰り返すが、国鉄時代に廃止されたのである。その旧・熱塩駅が現在でも整備メンテされ続け、「日中線記念館」として残っているのである。JR転換後、または第3セクター移行後に廃線となった路線の駅ですら残っていることは希なのに、国鉄時代の駅がここまで綺麗な状態で残っていることに対し、僕は少なからず衝撃を覚えていた。

しかし、である。今は冬季であり、現地は豪雪地帯。さすがに内部に入ることはできないだろう。せめて外観だけでも見に行こう。そんな思いで会津東山温泉からの帰路に立ち寄ったのだ。正直驚いた。この豪雪の中、入り口までの除雪がされ見学できる状態となっている。内部では照明すら点いている。喜多方市で管理しているようだが、通常こういうものは形だけ残して実情では廃れていくものだ。現在の状態を維持するには強い意志と相当の努力が伴うだろう。率直に頭が下がる想いだ。



X-PRO2 / XF14mm F2.8R

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2 コメント

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Unknown (上総)
2018-01-20 00:40:22
昭和の面影を遺す駅舎。
国鉄時代になぜ廃線に至る。数奇な物語がありそうですね。

上総さん (6x6)
2018-01-20 06:50:51
そうなんですよ。民営化後に廃止というパターンが標準なのに、国鉄時代に廃止。
でも駅舎は綺麗に保存。ロマンと謎がありそうです。

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