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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

大人の遠足(前)〜鉄路日帰りの限界点

2024-06-03 | 街:新潟











「きらきら日本海パス」というJR東日本の周遊チケットを使い、新潟県の村上市まで遠足に行ってきた。秋田県の羽後本荘駅から新潟県の越後下関までの区間(一部私鉄やバス路線含む)が、2日間2610円で乗り放題となるお得なチケットだ。細かいことをいえばチケットが使える前後の区間とか、そして特急券は別途費用が掛かるなど、これで完結はしない。そこには目を瞑ろう。諸事情から宿泊を伴う外出が難しいなか、このチケットを使えば、僕の住む秋田県から新潟県村上市まで日帰りで往復することが可能になる。重要なのはその点だ。新潟県村上市は僕の住む秋田県からの日帰り遠足を楽しみには、ほぼ限界点だと思う。もちろんコストと時間を度外視し、新幹線を利用すればもっと遠くへ行くことも可能だ。だがそれは遠足とは趣を異にする。鉄道で村上市に行けば、昼食にビールとか〆張鶴を呑むことも出来る。どういう旅になるかは想像できない。単なる壮大なランチ計画なのか、想定通りの大人の遠足なのか、とにかく短い日帰り旅に出よう。

というわけでJR村上駅に着いたのは午前11時少し前。午後3時半までの4時間が今回の遠足時間だ。帰宅時間を遅らせれば一応延長も可能だ。駅を出て歩くと、いきなり村上牛の肉屋さんがあり、良い匂いが漂っている。値段も手頃である。しかし到着早々にいきなり昼食を食べる訳にもいかない(帰りにお土産買いました)。泣く泣く先に進む。しばらく行くと、大洋盛(大洋酒造)の見学用の蔵が出現した。次から次に難敵が出現し、ドラクエか?と思う。とにかく素通りはできないので入ってみる。またここが居心地の良い場所で、1枚110円のコインを何枚か買い、試飲を始める。鉄道で来てよかったと涙が出た。気分的なものもあり、試飲した酒はものすごく旨く感じる。腰を落ち着けそうになるのを「いかん、いかん」と言い聞かせ、外に出た。蔵から出ると、先ほどまで涼しげだった気温は急激に上がり、蒸し暑くなっていた(アルコールのせい?)。ウィンドパーカーを脱ぎ、半袖になる。衣替え当日の6月1日のことで、気分まで軽やかになった。さあ先に進もう。
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