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No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

会津の最奥へ②〜藁葺き家屋の原風景

2025-05-01 | 街:福島











奥会津の集落を見ると、元々は藁葺き屋根だったであろうトタン屋根の家屋が多い。きっと壮観だっただろうなと思う。その原風景をそのまま残したような場所がある。旧・舘岩村(南会津町)の前作地区である。約20戸の伝統的な家屋が残っているという。この地区には川を渡る橋(最後の写真)しかアクセスルートはない。背後は奥深い山となっている。これって平家の落人が住まう村で間違いないのでは・・・。橋の向こうへは、住民の車以外は集落内に入ることはできない。見学希望者は橋の手前で車を停め、入場料300円を払って集落に入る。多分、見学料の収益は茅葺の修繕の補助や集落の整備に使われるのだと思う。茅葺きの張り替えは莫大な費用が掛かるので、良い取り組みだと思う。

集落内には資料館が一棟、あとは古民家カフェ(この日は営業していなかった)があるだけで、あとは普通に住民が生活している。雪深い会津の冬には、文字通り肩寄せあって生活してきた様子が見て取れる。一方でもう時代は進んでもいる。住民の自家用車は意外なほどモダンだし、家屋内部もそれなりにリフォームされて快適な生活に変容しているのだろう。それでも僕は畑作業をしている住民の方が、実は槍とか兜を隠し持っているのではないかと思ってしまった。

X-T5 /  XF16-80mmF4 R OIS WR


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3 コメント

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Unknown (よっちん)
2025-05-01 22:02:45
茅葺き屋根を維持することが
今では大変な苦労ですよねぇ。

小さな集落全体が茅葺き屋根というのは
大いに魅力を感じまますわ。

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Unknown (yottin)
2025-05-02 07:09:09
 町場から15㎞ほど入った標高500mくらいのところに集落がありました、今は廃村です
ただ元住民は畑をやるために車で通っています
寺も神社もあります、私が仕事で通った40年前はまだ20戸くらいは住んでいました
寺は鎌倉時代創建といわれ集落から更に奥に入った森の中にあり、廃寺になっていますが建物は芥川龍之介の羅生門のような雰囲気
少し不気味な感じもしますが、繫栄時には豪華な伽藍だったようにも思えます
遺構としては寂れていますがかなり完全です、ご本尊は行方不明で御堂には板に手書きで「ご本尊はただいま旅に出ています」と書いて立てかけてあります。
この集落は不思議なことに、どの位置にある家もすべて玄関は西(京都方面)を向いています
住民の姓はすべて同じです、集落の名前も偉い人を現す名前です。
私は落人部落だと思っていますが、あまり地元民は関心がないようで聞いてもはっきりした返事がありませんでした。
この集落の500mほど下にも集落があって、ここは姓はバラバラ、玄関の向きも道路方向で自由です
私が思うには上の集落は殿様(大将)の一族、下の集落は家臣たちが帰農したのではないかと。

私が通った頃の集落の家はまさに6x6さんの写真の資料館同様、家の内部も似ています
屋根もかやぶきでした、2集落は乗用車が通れる道路が開通と同時に人がいなくなりました
冬は5m前後の積雪のところですから無理ありません
冬は私が親しくさせていただいている一家が住んでいるだけです
たまにこの2集落へ行くと崩れた家の姿が目に入ります、人々の営みがあった頃が懐かしく思い出されます。
良い写真を見せていただき昔を思い出しました
ありがとうございます。
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よっちんさん (6x6)
2025-05-02 07:23:15
茅葺の屋根の維持には、お金も莫大に掛かるし、材料と職人の確保も大変と聞きます。
頭が下がる思いで見学させて貰いました。
ちょっと京都の美山みたいな感じでした。
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