No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

私的な鶴岡二大建築

2022-10-05 | 街:山形



山形県鶴岡市。江戸期、明治、大正、昭和、平成まで名建築は幾つもある。そのなかで私的に最高だと思っているものを二つ掲載した。一枚目は「鯉川支店」。元々は鯉川酒造の営業部門だったが、独立した店舗であry。「鯉川」の「支店」ではなく、「鯉川支店」を屋号とする独立会社である。本家分家的な関係にあるらしいが、成り立ちからして面白い。この純和風の建物の主から一度声を掛けられたことがある。店主は出かける間際(戸締りをしていた)で、ほんの1~2分しか話せなかった。随分とインテリ風の方だなと思い、あとで調べると、ドイツ語の翻訳や英語の家庭教師などもしている元会社員だそうだ。こんなに興味深い店はそうそうない。

二枚目は何度も掲載したことのある「鶴岡ホテル」。残念ながらもう営業はしていない。建物はしっかりと管理されている。「ホテル」を名乗るくらいだから、往時は先進的な宿泊施設だったのだろう。戦後、進駐軍がダンスホールとして使用したとの記録が残り、多分そこは大広間であり、地元の実力者が結婚式や祝い事などで使った場所だろうと想像している。見たいような、想像の世界だけで終わらせたいような、こそばゆい想いがする。


LEICA M10 MONOCHROME  / TT artisan 28mm F5.6

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