No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

県境の町ふたたび

2017-02-26 | 街:山形














山形県鶴岡市に位置するJR羽越本線の鼠ヶ関駅。この駅前の街道には、静かな街並みが続いている。線路と平行して走る街道を数百メートル南下すると、ひとつの石碑が目に入る。この石碑、なんと山形県と新潟毛の県境なのだ。街並みは途切れずに続き、いきなり唐突に県境が現れるのは衝撃的だ。県境を越えると新潟県村上市。県とか市町村どころか、町内会であってもここで分断するのは不自然な環境だ。実際、県境の前にあるグレーチングの桝蓋は、ふたつの県を跨って設置されている。どういう経緯でここが県境になったのかは分からない。でも僕はこの不思議な光景が大好きで、以前にも撮影した。何と言ってもお隣さんは、他県の人なのだ。幼馴染がいたとしても、学校から何から全て別々なのだ。

街並みは、行政区分とは別に綿々と続き、人々は県境を自由に往来する。この町に暮らす猫も、それは同様のようだった。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R

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