実はGW初日(前日)に出かけている。これは半分は仕事上の出張で、帰りに一泊して帰ってきた。その後は、近場以外は出かけずに過ごした。少しでも気分を変えようと、しばらく使っていないロシア製(というか多分ソ連製)のレンズを使って近場の町を撮影した。今回はそういう話である。
第2次世界大戦前のドイツで製造されていたカールツァイス社のレンズ。東西ドイツ分断によって、そのコピーレンズがロシア(ソ連)で長年に渡り製造された。JUPITERと名付けられたレンズは、造りは怪しげとはいえ、設計は定評のあるカールツァイスのものである。ロシアンレンズと揶揄されながらも、驚くべき低価格のオールドレンズとして人気がある。今回の作例はJUPITER8という50mmのソナー型レンズ(ライカLマウント)。最近では多少相場も上がっているようだが、僕は買った時点では中古で5000円以下だった。少しだけ高級なレンズフィルターよりも安かった。我が家のレンズの中では一番安く入手したものだ。それを我が家のカメラボディの中で最高値のライカM10に装着して撮影した。
微妙に燻んだ描写は、富士フィルムのカメラのフィルムシミュレーション「クラシックネガ」に似た感じとなった。若干のレベル調整以外は無加工である。不思議な感じである。
LEICA M10 / JUPITER8 50mm F2.0
「ロシアのレンズ」にグッと来ました。90年代位にはソ連時代の逸品が、東独を経て入ったツァイス系統の設計を受継いだようなモノが色々と出ていたのを思い出します。
こちらの記事の各写真は、本当に「50㎜で撮ったスナップ」ということで何れも好いのですが、何か「昔のフィルム写真のような…」という色合いが不思議です。
愉しく拝見しました!!
最初に買ったロシアンレンズは不良品でしたが、このレンズは折に触れて重宝しています。
何も加工や修正をしていないのに、何故か昔のフィルムのような写りになりました。我ながら不思議なことです。何故??