オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

2wayスピーカー「PR-200」 プロジェクト開始!

2018年07月28日 07時59分55秒 | AudiFill 情報
大分ご無沙汰になってしまいましたね。

最近は、新作に向けた実験で忙しく、
ついブログ更新がおろそかになってしまいました(汗


現在のオーディフィルのラインナップは、
超小型の「PR-10」(定価32,000円)と、


ブックシェルフ型の「PR-83Sol」(定価98,000円)です。



ただ、どちらも8cmフルレンジのため、
もっと低音再生に優れた2way機が欲しいと思っていました。


そこで、今回、
久々の2way機となる「PR-200」の開発に着手しました!



まずは、ざっくりとデザインコンセプトを描いていきます。



生活空間の中で使いやすく、
オーディオ機器としての魅力を感じる大きさで...
と、色々なことを考えながらデザインを重ねていきます。


使用するユニットは、「SB Acoustics」製としました。
スピーカー大国デンマークで設計し、生産はインドネシアで行うことで、
コストパフォーマンスが極めて優れることが特徴です。



ウーハー口径は15cm。
低域は40Hzまで伸びているので、バスドラムの重低音まで表現できるでしょう。
何よりも、強力な磁気回路と、美しいフレームが、音の良さを物語っています。



ツイーターは、26mm口径のソフトドーム型。
背面のチャンバーに一工夫されたモデルで、オーディフィルの特徴でもある
「優しく伸びやかな音」に最適なツイーターとしての選択です。



まずは、シミュレーションソフトを使用して、
箱容量が10~16Lという所でアタリをつけます。



そして、試作。
シミュレーションで追い込むのも良いですが、
音を丹念に聴きながら、設計を固めていくのがカノン5D流です。



試作機といっても、ただ作るだけでは面白くないので、
定在波防止のギミックを仕込んでみました。



詳細は省きますが、この構造が直方体のエンクロージュアの中に入ることで、
吸音材レスまで行かなくても、かなり定在波抑制(分散)に効果がありました。




そして、試作箱完成!



ツイーターのタイムアライメント調整もできる構造なので、
これからネットワークを煮詰めていく予定です。


また進捗があれば、こちらのブログで報告しますね!









コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Pちゃん)
2018-09-23 04:32:18
吸音材を入れると悪いことあるんですか?
返信する
コメントありがとうございます。 (カノン5D)
2018-09-29 09:23:24
Pちゃんさん
コメントありがとうございます。

吸音材は、エンクロージュア内部の定在波を抑制する効果がありますが、その副作用として素材固有の音がのることがあります。音色にクセがつく、という感じでしょうか。
そのため、副作用の少ない吸音材を探したり、吸音材の使用量を減らしたり、と工夫をすることが多いですね。
返信する

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