アメリカドラマにとって、「ザ・プラクティス」や「フレンズ」はいかにおもしろかろうと過去の作品です。では、最近のもので南野がよく観ているものはといえば、やはりこれでしょう。
「CSI」シリーズ。
鑑識課だか、刑事だかよくわからん連中が大活躍するあれです。(いや、だって聞き込みしたり、拳銃ぶっ放したりするし)
いや、ドラマだし、フィクションなんだから、べつに地味に証拠の解析だけやってる必要もないと思うんですが、一応、CSIって科学的な見地から証拠を集めて解析するのが仕事ですよね?
ちょっとだけ、突っこみたくなります。
とくにマイアミのホレイショ。毎回、銃は撃つわ、犯人脅すわ、先頭切って現場に踏み込むわ、刑事に命令するわ、おまえ、ほんとに鑑識課か?
いや、まあ、べつにおもしろいからいいんですけど。
このシリーズ、みっつありまして、本家のラスベガス、つづいてマイアミ、一番新しいニューヨークとそろっています。
南野の好みとしては、やっぱり本家のラスベガスが一番でしょうか?
一番鑑識課っぽいですし、主任のギル・グリッソムがちょっと変わってていい。
昆虫マニアで女っ気なし。仕事マニア。
う~む。なんかこの人が一番オタクっぽいですね。けっして戦ったりしないし。
他のメンバーも、一番鑑識課の道から足を踏み外してないような気がします。
その反動というか、ちがうことをやろうとしすぎたのか、マイアミでは全員が銃を持って現場に踏み込むのはあたりまえ。なんか、ほんとにメンバー全員、銃ばっかり撃ってるイメージがあります。
なにせ、弾丸ガールなんて異名のカリーがいますし、スピードルは犯人と撃ち合って殉職しますし、ウルフだってびびって犯人を撃てなかったエピソードとかあります。
全体のイメージとしては妙に明るくてアクティブ。デルコなんてしょっちゅう海に潜ってますし、昼間の事件ばっかりで、なぜかいつもピーカン。
ホレイショのバックには、いつも青い空とぎらつく太陽があるようなイメージがあります。
ううむ。ひょっとしたら、このシリーズが一番好きなのかな? 一番つっこみどころ満載なんですが。
ニューヨークは最初見たとき、えらくダークで重い感じがしました。
これも、マイアミとちがうことをやろうとしすぎたのか?
つねに太陽しょってるホレイショと対照的に、ニューヨークの闇をうごめく、マック。なんか、そんなイメージが……。
評判悪かったのか、セカンドシーズンからやけに明るくなったような気もしますが。
雰囲気はかなりちがいますが、このみっつのシリーズに共通するのは、推理や論理で犯人を追いつめるのではなく、あくまでも証拠を第一とすることです。
だからメンバーはみな、証拠集めに遁走します。
一方で、本格ミステリーというジャンルがあります。
こっちは論理で犯人やトリックを特定するのが醍醐味。このジャンルでは、科学捜査はむしろ邪魔なのです。
指紋はともかく、DNAや発射残渣、弾丸の線条痕などで犯人を特定されれば興ざめです。だから本格ミステリーの書き手たちは、知恵を絞って、警察がこれない閉鎖状況を作り出すとか、警察が来る前に事件を解決させるとか、時代設定を昔にするとかするわけです。
ところがCSIシリーズでは、これを完全に逆手に取りました。積極的に最新の科学操作技術を導入したのです。
その結果、名探偵が論理で犯人にたどり着くおもしろさ、あるいは視聴者が探偵といっしょに犯人を推理するおもしろさはなくなりましたが、その代わりに、いかに微細な証拠から犯人にたどり着くかという新しいおもしろさが生まれました。
視聴者は新しいミステリーの形を突きつけられたわけです。
そういう意味で、このシリーズは意味があります。
ただし、みんな右ならえで、科学捜査ばかり重要視するようになると、元来のミステリーファンにとっては、つまらなくなると思うのですが。
平行して、名探偵が論理で犯人をつきとめる話も、進化していってほしいと思います。
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「CSI」シリーズ。
鑑識課だか、刑事だかよくわからん連中が大活躍するあれです。(いや、だって聞き込みしたり、拳銃ぶっ放したりするし)
いや、ドラマだし、フィクションなんだから、べつに地味に証拠の解析だけやってる必要もないと思うんですが、一応、CSIって科学的な見地から証拠を集めて解析するのが仕事ですよね?
ちょっとだけ、突っこみたくなります。
とくにマイアミのホレイショ。毎回、銃は撃つわ、犯人脅すわ、先頭切って現場に踏み込むわ、刑事に命令するわ、おまえ、ほんとに鑑識課か?
いや、まあ、べつにおもしろいからいいんですけど。
このシリーズ、みっつありまして、本家のラスベガス、つづいてマイアミ、一番新しいニューヨークとそろっています。
南野の好みとしては、やっぱり本家のラスベガスが一番でしょうか?
一番鑑識課っぽいですし、主任のギル・グリッソムがちょっと変わってていい。
昆虫マニアで女っ気なし。仕事マニア。
う~む。なんかこの人が一番オタクっぽいですね。けっして戦ったりしないし。
他のメンバーも、一番鑑識課の道から足を踏み外してないような気がします。
その反動というか、ちがうことをやろうとしすぎたのか、マイアミでは全員が銃を持って現場に踏み込むのはあたりまえ。なんか、ほんとにメンバー全員、銃ばっかり撃ってるイメージがあります。
なにせ、弾丸ガールなんて異名のカリーがいますし、スピードルは犯人と撃ち合って殉職しますし、ウルフだってびびって犯人を撃てなかったエピソードとかあります。
全体のイメージとしては妙に明るくてアクティブ。デルコなんてしょっちゅう海に潜ってますし、昼間の事件ばっかりで、なぜかいつもピーカン。
ホレイショのバックには、いつも青い空とぎらつく太陽があるようなイメージがあります。
ううむ。ひょっとしたら、このシリーズが一番好きなのかな? 一番つっこみどころ満載なんですが。
ニューヨークは最初見たとき、えらくダークで重い感じがしました。
これも、マイアミとちがうことをやろうとしすぎたのか?
つねに太陽しょってるホレイショと対照的に、ニューヨークの闇をうごめく、マック。なんか、そんなイメージが……。
評判悪かったのか、セカンドシーズンからやけに明るくなったような気もしますが。
雰囲気はかなりちがいますが、このみっつのシリーズに共通するのは、推理や論理で犯人を追いつめるのではなく、あくまでも証拠を第一とすることです。
だからメンバーはみな、証拠集めに遁走します。
一方で、本格ミステリーというジャンルがあります。
こっちは論理で犯人やトリックを特定するのが醍醐味。このジャンルでは、科学捜査はむしろ邪魔なのです。
指紋はともかく、DNAや発射残渣、弾丸の線条痕などで犯人を特定されれば興ざめです。だから本格ミステリーの書き手たちは、知恵を絞って、警察がこれない閉鎖状況を作り出すとか、警察が来る前に事件を解決させるとか、時代設定を昔にするとかするわけです。
ところがCSIシリーズでは、これを完全に逆手に取りました。積極的に最新の科学操作技術を導入したのです。
その結果、名探偵が論理で犯人にたどり着くおもしろさ、あるいは視聴者が探偵といっしょに犯人を推理するおもしろさはなくなりましたが、その代わりに、いかに微細な証拠から犯人にたどり着くかという新しいおもしろさが生まれました。
視聴者は新しいミステリーの形を突きつけられたわけです。
そういう意味で、このシリーズは意味があります。
ただし、みんな右ならえで、科学捜査ばかり重要視するようになると、元来のミステリーファンにとっては、つまらなくなると思うのですが。
平行して、名探偵が論理で犯人をつきとめる話も、進化していってほしいと思います。
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