南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

踊るように撃て「リベリオン」

2008-12-29 22:10:25 | 映画
 この映画のことは前から知っていたんですが(ガンカタで有名)、なかなか見る機会がありませんでした。TSUTAYAで借りてきたんで、ようやく見ることができました。

 物語自体は、平和の代償として、独裁者が人々の感情をコントロールする世界の話。

 ようは感情を奪われ、ロボットのようになってまで得た平和なんてくそ喰らえ。という話です。

 まあ、そのへんのテーマはスルーして、この映画の中のアクション、ガンカタについて述べたいと思います。

 ガンカタとは「銃の型」という意味らしく、物語の途中で、トレーニングをしているシーンがあります。
 よくカンフー映画なんかでよく見る、何人もならんでの型の稽古。みんなで同じ動きをするあれですね。
 まあ、これが空手やカンフーなら、突きや蹴りをやるわけなのですが、ガンカタの場合はなぜか手に二挺拳銃。
 そう、まるで空手や拳法のように動きながら撃つのです。
 そんなんで当たるんかいというつっこみは、とりあえずおいといて、それをじっさいに使うと、まさに踊るようにして敵を撃ち殺すという技になってしまいます。
 なんとも不思議なアクションです。たとえば、主人公が敵が取り囲んでいる最中を、悠々と歩いていく。ただし、手は踊るように交差させながら、狙わずに敵を撃ち殺す。

 これは新しいと思いました。

 さらには度肝を抜いたのが、クライマックスでのラスボスとの戦いです。
 たがいに至近距離で拳銃を構えるのですが、相手の手に触れる距離なために、相手の手を弾いて狙いを外すことができるのです。
 拳銃の至近距離の撃ち合いなのに、まるで空手の組み手でも見ているよう。
 まことに不思議なアクションです。
 従来、ガンアクションとは、お互い離れて撃ち合うのが常でした。
 遮へい物に隠れながら撃ち合ったり、向き合いながら、合図とともに早撃ちを競ったり。(ときにはスローモーションを使ったりもしながら)
 あるいは、素手の主人公が銃を突きつけられ、それを体術でさばくアクション。まあ、ジャッキー・チェンあたりが得意そうなやつ。
 リベリオンでは、まさにそのふたつを融合したようなアクションを見せつけたのです。

 ガンアクションはリベリオンによって、ひとつ進化していました。(まあ、そんなに新しい映画じゃないので、今さらですが)



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