加糖あんは小豆やインゲン豆などに砂糖を加え,あんの状態に加工した半製品。製菓業界での価格競争の激化を背景に,中国から安い加糖あんの輸入が急増した。平成14年には前年を約1万トン上回る8万37トン(74億円,92円/kg)と8万トンを,17年には9万982トン(80億円,88円/kg)と9万トンを突破した。この勢いが続き19年には過去最高の9万3,239トン(88億円,95円/kg)を記録した。
しかし,20年1月に発生した「中国製冷凍ギョーザ中毒事件」を機に,中国製品に対する不安が高まり,20年には前年比21.3%減の7万3,397トン(70億円,96/kg)に激減した。その後,7万トン前後で推移し,26年は7万トンをわずかに上回る7万166トン(84億円,120円/kg)。
なお,27年上期(1~6月)輸入量は3万2,675トン(前年同期<3万5,461トン>)の7.9%減であるが,価格は135円/kg(同 116円/kg)で上昇傾向にある。
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