大阪大に続いて京都大でも出題ミスが露見した。
この原因は,一に大学が試験問題の解答例を表示していないことにあることは明白だ。
京都大の場合,出題委員14人が11回にわたってチェックを重ねて作成し,
入試当日には作問にかかわっていない教員3人が問題を解いて点検したが,
誤りを見つけられなかったという。
その問題が受験生と日夜真剣に取り組んでいる予備校講師から指摘され,ミスが発見されたのである。
この問題に対し大学行政を担当する林文部科学相は,
「合格発表から1年近くも経過し,学生に多大な迷惑をかけたことはあってはならない」とコメントしているが,
このようなひとごとみたいなコメントだけでは駄目だ。文科省は早急に具体的な対応策を講ずべきだ。
例えば,試験問題の解答例を表示しない大学に対しては補助金を削除するなどの強力な制裁を加える必要がある。
今後は思考力などを試す試験問題が多くなるが,受験生をはじめ関係者の不安を無くすために,大学は,試験問題作成後,直ちに大学が期待している思考力とはこうゆうものだという解答例を作成し,試験終了後速やかに発表すべきだ。
それが出来ないようであれば,大学は世間から見放されるであろう。
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