諸々雑記メモワール

諸事,気にとめたことなどを書きしるしたいと思います。

食の数字は語る 15万4千トン そばの史上最高の収穫量  (大正3 年産<1914>)

2015-08-31 19:03:15 | 日記

そばの収穫量の正式統計は明治16年(1883)までさかのぼることができる。

今から101年前の大正3年(1914)に136万9千石(15万4千トン)の史上最高の収穫量を記録した(1石=0.1125トンで換算,昭和31年産まで石単位で調査)。

その後,減少傾向をたどる。戦後,昭和35年産が5万トンを上回ることもあったが安い中国産の輸入の影響などで伸び悩んでいる。

 平成26年産は前年(3万3,400トン)の6.9%減の3万1,100トンであった。

 都道府県別収穫量は下図の通りで,北海道と長野県で50%を占めている。北海道の幌加内町は,作付面積・収穫量が日本一として知られ,平成27年8月29日(土)・30日(日)に新そば祭りが行われた。

長野県は「信州そば」,茨城県は「常陸秋そば」で知られる。

 なお,26年のそばの輸入量は10万5,044トンであるので,自給率は23%(31,100/<105,04431,100>)となる。


 食の数字は語る 365万6383トン  コーンスターチ用トウモロコシの史上最高の輸入量(1999年〈平成11〉)

2015-08-31 18:12:20 | 日記

 コーンスターチ製造用トウモロコシの輸入量は,平成2年に初めて300万トンを超え,平成11年に過去最高の365万6,383トン(475億円, 12,995円/トン)を記録した。その後,300~350万トンの範囲で推移している。平成26年は316万トン(901億円,28,524円/トン)で,1000億円に迫る輸入品である。輸入先はほとんど米国(97.9%)。産地は中央部のコーンベルト地帯(アイオワ・イリノイ・ネブラスカ州など)。

コーンスターチ(トウモロコシでん粉)の用途としては異性化糖や水あめ,ブドウ糖など糖化製品が多く,また生ビールにも用いられる。食品以外にも工業用(段ボールの接着剤など)や薬品用として使用される。

 

製品中最も多い異性化糖はトウモロコシやジャガイモ,サツマイモのでん粉を加水分解してつくったブドウ糖の一部を酵素等の働きで果糖に変えた(異性化した)もので,液状の糖(年間生産量は約80万トン)である。

 ブドウ糖を果糖に変えることを異性化という。果糖は冷えると甘味を増すため,砂糖の代わりに甘味料として清涼飲料や乳酸菌飲料,アイスクリーム・シャーベットなどの冷菓等に使用される。このほか,焼き肉のタレ,麺つゆ,ドレッシング,醸造用調味料,トマトケチャップ,濃厚ソース,納豆などの原材料として多方面で利用されている。これらの製品の原材料名欄には異性化液糖,果糖ブドウ糖液糖,ブドウ糖果糖液糖などの名で表示されている。

ところで,原料のトウモロコシは遺伝子組み換えトウモロコシの可能性があることから,例えば,氷菓を製造する良心的業者は,原料のトウモロコシが遺伝子組み換え不分別(遺伝子組み換えトウモロコシが含まれる可能性ある)旨表示している。

 

  なお,異性化糖は原材料として利用されるため,一般消費者の目に触れることはないので,その価格を直接知ることはできないが,日本経済新聞の相場欄(毎週1回土曜日掲載)で「大口需要者向け,タンクローリー物,JAS規格品,水分25%,1㎏」の果糖分42%物と同55%物の価格の動向を知ることができる。

 


カタカナ語から 42

2015-08-31 10:40:08 | 日記

オーナス onus 重荷,「put the ouns on ○○ ○○に責任を転嫁する」

*「中国の人口構成は,生産年齢人口がピークアウトし,人口ボーナスが人口オーナス(重荷)」に転じた(H27.8.28 日経)。

ショートプレート short plate  牛丼などに使用する米国産の牛バラ肉。牛の肋骨下部の肉。脂肪分が多い部位で,米国ではあまり需要がない。

*中国が成長促進剤の利用などを理由に米国産牛肉の輸入を禁止したことから,

 日本の卸値はH26年冬に比べ,27年夏は半値近くに下落(H27.8.20 日経)。

 インバウンド inbound   外国人の訪日旅行。

ドローン drone   無人誘導機。本来の意味は,(ハチ・飛行機の)ブーンといううなり,ミツバチの雄。

 


食の数字は語る 6万5,895トン    キウイフルーツの史上最高の輸入量(平成23年<2011>)  

2015-08-30 17:26:58 | 日記

キウイフルーツ(kiwifruit)が日本へ初めて輸入されたのは,昭和39年(1964)。原産地は中国揚子江沿岸といわれており,1900年ごろ中国からニュージーランドに渡って改良される。果実の形がニュージーランドに生息するキウイという鳥に似ているところから,この名があるという。ビタミンCが非常に多く,ミカンの約2倍。輸入自由化は昭和35年(1960)10月。  

50年(1975)には946トンに過ぎなかったが,56年頃から本格的に輸入が開始され,62年には5万トンを超えた。

その後,増減を繰り返し,平成23年には史上最高の6万5,895トン(210億円,319円/kg)を記録した。輸入先はニュージーランド(96.1%),チリ(3.2%)である。

26年は6万5,061トン(222億円,341円/kg)で,バナナ(94万6,205トン),パイナップル(16万6,295トン),グレープフルーツ(10万6,907トン),オレンジ(8万3,553トン)に次ぐ輸入量であった。

平成17年から『家計調査』で品目別の調査が開始された。下図でみる通り,1人当たり購入量(世帯購入量/世帯人員),購入価格はともに上向き傾向にある。

 年齢別にみると,年齢が上がるにつれて購入量が増えている。

 

 都市別にみると,下図の通りとなっており,地域的な特徴はないようである。

 


食の数字は語る  13万1千トン タコの史上最高の輸入量  (平成5年<1993>)

2015-08-29 21:43:53 | 日記

タコはわが国でも獲れるるが,海外からも大量に輸入している。平成5年には22か国から史上最高の13万1,121トン(430億円)を輸入した。このうち,大部分(13万1,032トン,327円/kg)は冷凍品である。生鮮,冷蔵品などは韓国や中国からの輸入である。その後は減少傾向をたどる。

26年はピーク時の3分の1弱の3万9,878トン(325億円,814円/kg)を20か国から輸入した。

 

 主な輸入先はアフリカのモロッコ(33%),モーリタニア(30%)や中国(22%)で,平成5年のピーク時と異なり,カナリー諸島(スペイン)が後退し,中国のウエートが高まっている。

 

 

 

  タコは外食向けの「タコ焼き」などの原料に使用されるが,『家計調査』で家庭での消費状況をみてみると,下図の通りになる。消費量はピーク時に比べ,大幅に減少しているが,増減を繰り返しており,価格は上昇傾向にある。

 

収入階層別にみると,収入が多くなるにつれて,値段の高いタコを購入している。

  

都市別にみると,「明石のタコ」の産地に近い関西地方の都市の購入量が多い。