オレンジの輸入はミカンなどの柑橘類の需給に重大な影響を与えるとして国内の反対の声が強かったが,外圧が強く,輸入枠の拡大を経て,平成3年4月,輸入自由化に踏み切った。これにより,生鮮果物はすべて自由化されることとなった。自由化の3年後の6年に過去最高の輸入量19万376トン(190億円,100円/kg)を記録した。輸入先は米国(95.9%),オーストラリア(1.9%),南アフリカ共和国(1.9%)。
その後,減少傾向をたどり,近年は10万トン前後で推移。26年は生産国の不作等もあり,8万3,553トン(119億円,142円/kg)と自由化後の最少の輸入量であった。輸入先は米国(62.2%,151円/kg),オーストラリア(31.2%,135円/kg),南アフリカ共和国(6.1%,91円/kg)。
オレンジがグレープフルーツとともに総務省『家計調査』の品目別調査(購入金額,数量,価格)の対象に追加されたのは,昭和62年1月からで,この年の輸入量は12万3,425トン。グレープフルーツは20万4,767トン。
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