大腸スコープ（下部消化管内視鏡検査）受診記

先日，腹部膨満感があるため，大腸を内視鏡でみてもらいました。

検査を受けるためには，まず，大腸の便を全部排出し，大腸をきれいに掃除する必要があります。

このため，2時間かけて2リットルの経口腸管洗浄剤（ニフレック）を飲む必要があります。

この洗浄剤はポカリ味で甘いですが，私の場合は，なかなか思うよう飲めませんでした。なお，

この間，市販の水を適宜飲むように指示されました。

3時間たってようやく，1.5リットル飲むのが，やっとで，吐き気がして，これ以上飲めませんでした。

2リットルは飲めませんでしたが，便は検査の結果，水状になっており，検査が出来る状態になっていました。

大腸の内視鏡検査はお尻から内視鏡が挿入されました。約15分程度かかりましたが，ほとんど苦痛を感じることなく終わりました。結果は，大腸に2つ，盲腸に１つ，それぞれ2mm程度のポリープがあるほかは異常がなく，安心しました。5mm以上になると，切除するとのことでした。また，2mm程度であっても，顔が悪いポリープは切除するそうです。

大腸の内視鏡検査自体はほとんど痛みを感ぜず，胃の内視鏡検査と比べずっと楽でしたが，洗浄剤を飲むことに大変の苦痛を感じました。

なお，検査料は1割負担で1,740円でした。

何かのご参考になれば幸いです。

 

 

 

 

60歳時の出来事

＜６０歳とはどんな歳＞

☆1951年（昭和26），男性の平均寿命が60.8歳と初めて60歳を超える（女性64.9歳），男女の差4.1歳

 

☆1993年（平成5）,60歳男性の平均余命は20.17年,女性は24.94年

　＊100年前の1891～98年（明治２４～３１）は男性12.8年，女性14.2年

 

☆６０歳定年制法（「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」）施行〈1986年（昭和61）10月〉　　　　　

 

☆男性の老齢厚生年金支給開始年齢

　＊在職中は原則として支給されないが，６０歳から６５歳の間では給料が低い場　　合には，給料の額に応じて規定の割合で年金が支給される（在職老齢年金）

 

☆国家公務員定年，昭和６０年から実施される

　＊研究職を除き，一定の役職以上の者は５０歳前後から退職の勧奨が行われるが，　　書類上は依願退職となる

 

☆東大教官定年

　＊著名な教授は名誉教授の称号を得て，定年が遅い地方の国立大学（６５歳）に　　招かれるケースが多い　→６３，６５，７０，７２，７３

 

☆大阪市北区のビルのメンテナンス会社の「マイスター６０」，１９９５年（平成　７）１２月，定年退職，リストラにあったサラリーマンを募集，新規採用社員は　いずれも６０歳以上で，最高は７５歳(朝日新聞7.12.19)

 

☆日本マクドナルド，2006年（平成18）5月13日，60歳定年制を廃止した，と発表

 

＜６０歳の時に何をしたか＞

◇唐の6代皇帝・玄宗（685～762），745年（天宝4），26歳の楊貴妃（719～756）を愛人とし，11年間の甘い甘い生活が始まる→２６

 

◇徳川家康(1543.1.31～1616.6.1,天文11.12.6～元和2.4.17)，１６０３年３月２４日（慶長８年２月１２日），朝廷より征夷大将軍に任ぜられる→５９，７３

 

◇８代将軍・徳川吉宗(1684.11.28～1751.7.21,貞享1.10.21～宝暦1.6.20)，1745年（延享２）９月２５日，隠居し，長男家重(1711～61,正徳1～宝暦11)に将軍職をゆずる→２０，３１，３６，６０

　＊家重は言語不明瞭で，大岡忠光のみが理解できたという．

 

◇1731年（享保17），59歳の時，石見国大森（島根県太田市）の代官となった井戸平左衛門(1672～1733.7.7,寛文12～享保18.5.26)，1732（享保17）, 薩摩より種甘藷100斤を取り寄せ飢饉に苦しむ領民に試作させ，イモ代官，イ　モ殿様と呼ばれる。

　＊平左衛門はイナゴの害のためイモも不作となったため，幕命をまたず貢米を放　　出して民を救い，年貢を免じたことに，責任をとって割腹したと伝えられる。

 

◇桂 太郎(1848.1.4～1913.10.10,弘化4.11.28～大正2)，1908年（明治41）7月14日， 第2次桂内閣組閣（～1911<明治44>.8.30）。

 

◇浜口雄幸首相(1870.4.1～1931.8.21,明治3～昭和6)，ロンドン軍縮条約の調印など国際協調主義をつらぬいていたことから，軍部，右翼等の反感を買い，1930年（昭和5）11月5日，東京駅頭で佐郷屋留雄（1908～72,明治41～昭和47）に狙撃され，重傷を負う。容態悪化，内閣総辞職。翌年8月26日死去．享年61歳

 

◇立命館大学教授白川静，1970年（昭和45）『漢字―生い立ちとその背景』（岩波新書）を著わす。

　＊還暦過ぎて一般向けに出した本書により，ようやくその名が知られるようになる。

 

◇徳島市の元県職員（県農業試験場次長）・後藤恭氏，1986年（昭和61）5月14日，医師国家試験に１回の挑戦で見事合格。

　＊昭和54年に愛媛大医学部の受験に失敗したが，翌年，徳島大学医学部に合格。

 

◇愛知県副知事・奥田信之，1994年（平成6）5月29日，公共事業の発注をめぐり，現金2千万円の授受があったとして贈収賄容疑で逮捕される。

 

◇大阪市の石油卸業者「泉井（いずい）石油商会」の代表・泉井純一，1996年（平成8）11月7日石油取引を巡り所得税約3億円を脱税していた疑いが強まり東京地検に逮捕される。

 

 ＜６０歳で亡くなった人々＞

 

■人気歌舞伎俳優・生島新五郎（1671～1743,寛文11～寛保3）との密通の罪を得て，信　濃国高遠の内藤駿河守の領地へ流刑となっていた元江戸城大奥女中・絵島（1681　～1741,天和1～寛保1），死去

　＊三宅島に流刑となっていた生島新五郎は，死去の前年に赦されて江戸で没したといわれる．享年72歳．

 

■森鴎外(1862.2.17～1922.7.9,文久2.1.19～大正11)，萎縮腎（いしゅくじん）及び肺結核のため死去→１９，３９

 

■マンガ家手塚治虫(おさむ,1928.11.3～89.2.9,昭和3～平成1)，胃ガンため死去。

 

75歳の年齢に関する事項

７５歳

 満75歳になると，２万７,３９４日，生きたことになる。

 

 ＜75歳とはどんな歳＞

☆1993年（平成5），75歳男性の平均余命は9.74年，女性は12.55年

　＊100年前の1891～98年（明治24～31）は男性６.２年,女性６.７年

 

☆2009年（平成21），75歳男性の平均余命は11.40年，女性は15.18年.男女差3.78年

 

☆2008年（平成20）4月から75歳以上を対象とした「後期高齢者医療制度」が始まる。

　＊年金から保険料が天引きされる。

 

 ＜75歳の時に何をしたか＞

◇侠客・新門辰五郎(1792～1875.9.19,寛政4～明治8)，1867（慶応3）年，娘が将　軍徳川慶喜(1837～1913,天保8～大正2)の側室になっている縁で，子分300人を連れて将軍警備のため京都におもむく。

 

◇元運輸大臣・橋本登美三郎(1901.3.5～90.1.19,明治34～平成2)，1976年（昭和51）8月21日，ロッキード事件の受託収賄で逮捕される。

 

◇日本医大学長？丸山千里(1901.11.27～92.3.6,明治34～平成1)，1976年（昭和51）11月29日，制ガン剤「丸山ワクチン」の新薬許可を厚生省に申請。

 

◇茨城県知事・竹内藤男(1917.11.30～,大正6)，1993年（平成5）7月23日夜，県発注のダム工事や県庁舎新築移転計画をめぐりハザマからの1,000万円の収賄容疑で，東京地検特捜部に逮捕される．8月11日辞職。

　＊？選，東大法卒

 

◇日本建設業団体連合会会長，清水建設（株）会長・吉野照蔵，１９９３年（平成　５）９月２０日，前茨城県知事・竹内藤男被告に対し県庁舎新築などの受注を狙　って１０００万円のわいろを渡したとされる容疑で，東京地検特部に逮捕される

 

◇製薬会社「ミドリ十字」元社長松下廉蔵容疑者（東大法卒，元厚生省薬務局長），1996年（平成8）9月19日，エイズウイルス（HIV）に感染し，エイズを発症して死亡する危険性があることを知りながら非加熱製剤の出荷・販売を続けたとして，大阪地検に逮捕される　（朝日夕8.9.19）

　

◇秋田県知事・佐々木喜久治，1996年（平成8）11月25日，公費乱用問題で引責辞意を表明(朝日夕8.11.25)

　＊自治省消防庁長官，秋田県副知事を経て1979年（昭和54）に初当選し，現在5期目。

 

◇60歳を迎え，他の趣味は一切捨て，小説家を志した加藤廣氏のデビュー作『信長の棺』が，2006年（平成18），22万部を記録する。＊同氏は第二の人生は，「どんなことでもいい，10年やれば一流になれる」という。

 

◇冒険家・三浦雄一郎氏，2008年（平成20）5月26日，世界最高峰エベレスト（8848ｍ）の登頂に成功。同峰の最高齢登頂記録更新を目指していたが，25日にネパール人シェルチア氏（76）に続いて2番目となる。

 

◇米パーデュー大学根岸英一特別教授，鈴木章北大名誉教授とともに，2010年（平成22）10月6日，ノーベル化学賞受賞決定

 

＜75歳で亡くなった人々＞

■大岡越前守（忠相〈ただすけ〉）（1677～1752.12.19,延宝5～宝暦1），死去。

 

■盲目の国学者・塙保己一（はなわ・ほきいち,1746.5.5～1821.9.12,延享3～文政4），死去。

 

■江戸後期の紀行者，民俗研究者・菅江真澄（すがえ・ますみ，1754?.～1829.7.　19,宝暦4～文政12），秋田藩の仙北郡の地誌編集中に死去。

　＊一生独身で過ごし，生前自分のことは一切語らず，年中頭巾をかぶっており，藩主佐竹義和と会うときも頭巾のまま拝謁したと伝えられる。

 

■勝海舟（1823.1.30〈大3.3〉～99.1.19,文政6～明治32）,脳充血？のため急逝

 

■安房国松岡村（現・千葉県館山市）出身の資生堂創設者・福原有信（ふくはら・ありのぶ，1848.5.10～1924.3.30，嘉永1.4.8～大正13）死去。

 

■こよなく日本を愛したポルトガルの元外交官，文学者・モラエス(1854.5.30～19　29.7.1,安政1～昭和4)，徳島市の貧しい長屋で孤独のうちに死去

　＊遺言「ワタクシハ　モシモ　シニマシタラ　ワタクシノカラダヲ　トクシマ　　　　　　ニ　ヤイテクダサレ　モラエス」

 

■坪内逍遙(1859.6.22～1935.2.28，安政6.5.22～昭和10)，死去。

■大日本製糖社長で藤山コンチェルンを創設した藤山雷太（ふじはら・らいた，1863.9.13～1938.12.19，文久3.8.1～昭和13），死去。

＊外務大臣を務めた藤山愛一郎（1897～1985）は長男。

 

■天皇機関説の美濃部達吉(1873.5.7～1948.5.23,明治6～昭和23)，死去。

　＊東京都知事を務めた美濃部亮吉は長男。

 

■元首相・田中角栄(1918.5.4～93.12.16,大正7～平成5)，死去。