受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

貫を入れる

2006年05月20日 | Weblog
本堂内部で、余間の床板まで、内陣の根太を取り付けました。

竹小舞職人さんが、壁下地の竹を編んでいくのに、貫と梁の間が空き過ぎていると倒れるとの指摘で、貫を入れる事になりました。

竹小舞職人さん打合せ

2006年05月16日 | Weblog
正面屋根の野地板張りが、ほぼ終わりました。

夕刻に左官の桃田さんと竹小舞職人さんが来て、打合せをしました。

本堂の塗り面積74坪の壁は土壁で、土佐漆喰で仕上げます。
その下地にあたる小舞は、竹で縦横に組んでいきます。
竹小舞の職人さんも数が少なくなり、東部で4組あった職人さんも今は3人になったとの事。

22日から、取り掛かります。

本堂正面野垂木

2006年05月15日 | Weblog
本堂正面に、野垂木を取り付けていきます。

これまで水平の母屋材に野垂木が取り付けられると、正面から屋根の形が分かるようになります。

この日は堂内部の仮設足場を取り外し、屋根の上に妻部分の工事に備えて足場を載せました。

桔木を留める

2006年05月13日 | Weblog
雨の日が続き、堂内での作業です。

桔木(はねぎ)は、外側の柱を支点に軒先は下がろうとするので、内側は上がろうとします。

桔木と梁を角材で繋いで、上がろうとする力を屋根の重量で押さえます。

角材は桔木・梁にあわせて削り、ボルトでしっかりと固定しています。

裏甲(うらごう)

2006年05月12日 | Weblog
本堂側面の野地板敷きが終わり、正面の屋根に移ります。

野地板は、雨水で茅負が傷むのを防ぐために取り付けられる板の裏甲(うらごう)の上に取り付けられます。

茅負に添って取り付けられますので、上方に向かって反りが有りますが、昔ながらの道具のみで一本の木材から曲線を削りだす大工の知恵に関心させられます。