受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

内陣床板貼り

2006年09月07日 | Weblog
内陣の床板は、巾240㎜ 厚27㎜の桧無垢材。

床板の側面の実(ざね)の仕口加工は、通常は普通は雄実(凸型)と雌実(凹型)になります。

しかし、27㎜の厚さでは機械を通らないので、やとい実という雌実(凹型)で加工し、接合部に桟を通して接合しています。

また、むくらないように接着剤ではなく、手製の「目かす」で下の根太と固定。

この方法にすると、手間はかかりますが、接着剤の経年変化の不安がなくなり、「目かす」の穴と固定する釘が擦れて鶯に鳴くような、「キュッ、キュッ」と云う音が出るそうです。