テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

超広視界双眼鏡

2013-11-15 21:51:03 | 双眼鏡 望遠鏡
双眼鏡のスペック、魅力の中に、見掛け視野の広さ、というものがあります。
実視野の広角さにおいては肉眼に勝るものはなく、双眼鏡はその中の一部、限られた視野を拡大することで、その対象にずっと近づいたように見えるようにする道具ですが、例えば同じ8倍の双眼鏡(対象に1/8の距離に近づいた大きさに見える)でも、実視野が6.5度の製品もあれば、8.8度の製品もあります。つまり、その仮視的に近づいた位置でどれくらいの範囲が見えるかを示したものが、実視野で、その実視野が眼前にどれくらい広がって見えるかを表すのが、見掛け視野(視界)といえば、体感的に近い説明になるかと思います。また私の拙い説明より、ニコンのHPに詳しい解説がありますので、ご参照下さい。

ニコンHPにも紹介されていますが、広視界双眼鏡というのものは新JIS基準で60度以上の見掛け視野のもの。それ以上のワイドな見掛け視界を提供するのが超広視界双眼鏡というもので、だいたい目安が新JIS基準で65度以上の見掛け視界を持つ製品と云うことになります。
ごく個人的に、この分野には憧れの製品があります。
Leitz(ライカ)の旧トリノビッド6×24で写真でも分かるように、1000m先の視野長が212m、12度を超える実視界と65度(新JIS)の見掛け視界の、コンパクトな双眼鏡です。
実視界の広さは、覗いた瞬間の驚きと、ずっと見続けたときの臨場感に関わってくる要素で、よくこのブログで云う、精緻な美しい見え味とは、ちょっと方向性が異なるものです。ただ、上の写真、eBayで見つけたものですが、カナダのオンタリオからの出品で10万以上の値段がついています。いくら憧れでも、私には手が出ません。(一番下の写真からeBayにリンクしておきますので、興味のある方はどうぞ)

で、替わり、と言ってはなんですが、某社から新発売になった、評判の高かった超広視界双眼鏡の後継機を入手しました。





(続く)

America's Finest camping cot と銘打たれたコット GO-KOT

2013-11-14 21:04:14 | Outdoor
云うまでもないコトですがアメリカでのアウトドア用品の市場規模は日本のそれを大きく凌駕しています。どこまでをアウトドア用品に含めるかによって変わってくるのですが、少なく見ても3~5倍、フラッシュライト(懐中電灯)などでは20倍もの市場規模の差異があるようです。
そのアメリカ市場でFinest(最上)を標榜する、GO-KOTを詳しく見てみます。
まずは外側、収納袋。

ほぼ均等に三分割されているので、連結したフレームにもかかわらず、仕舞い寸法長さはコンパクトです。よくある巾着式でなく、きちんと調整可能なバックルで留める蓋があり、長さを調整でき、ワンタッチで片側が外せるストラップがついています。

バックルも中国製ではありません。



中は、脚とトップを分割して収納出来るようになっています。



実際にセットアップして、寝てみると、アルミフレームと布地が軋みバシッと音がしますので、フレームを抜き出し、英文説明書に書かれているように石けんを塗ります。
これで、軋み音は綺麗に解消します。フレームを抜くには少しコツが要りますが、ショックコード付きのポールを入れるスリーブタイプのテントを扱ったことがあれば、簡単です。



ゴーコットの剛性を支えるヒンジ部分です。肉厚のアルミパイプにダイキャストのヒンジを圧入し、その嵌合部分ごと、バネ鋼の脚を入れる穴に成ってます。ヒンジはリベット留めされていますが使用時は脚そのものが、フレームとヒンジの嵌合を補強、外力をきちんと分散します。



端部の取付穴には、エンプラのブッシュが圧入され、リベット留めされています、ヒンジ部と同様、頑強な構造です。



ヒンジの噛み合わせ部分。斜めのホゾがあるので、ねじれが生じにくく成ってます。また、ゴーコットはヒンジ部分を固定するロックが無いのですが、ヒンジのすぐ両側にバネ鋼の脚を取り付けることによって、ほぼヒンジが開かないように成ります。実際の使用時にはあり得ませんが、わざと脚のバネに逆らってヒンジに開く方向の力を掛けても、腿や、二の腕の肉を挟むほどは開きません。手のひらの親指と人差し指の間の水かきなら、無理に開いて押しつければ、挟めないことはないです。そして、前述のホゾがあるおかげで、細ひもや、シュラフの生地なども、奥まで挟み込んでしまうことはありません。





最後に注意点、ゴーコットは(他のほとんどのコットも一緒ですが)、コットに対して鉛直方向、左右(横)方向の外力には滅法強いです。フレームや1000デニールナイロンの布地、バネ鋼の脚などが、うまく分散して力を受けますが、コットに対して前後(縦)方向の力は、ほぼダイレクトにバネ鋼の脚の嵌合部分に集中します。故に傾斜地で縦方向の設置には注意が必要、できれば避けた方が良いです。横方向でも、下側から降りると、逆台形の脚の所為もあって、コットが浮き上がりやすくなります。中央に手をついて、ある程度体重を掛けたまま降りないとふわっとコットがひっくり返ります。
また、一人では設営時にどうしても寝台面を下に向けて置く必要があり、雨中に濡れた地面では、収束式ほど簡易ではありません。


このゴーコット、2012年から並行輸入に頼らずに、日本に正規輸入代理店ができ、入手し易くなってます。

トレイルヘッドというお店で、店長さんはいい人ですし、カラーバリエーションが大きな特徴のゴーコットの色展開をきちんと確認できます。確かに、他の同様製品(日本で手に入る安価な中国製)に較べれば、3~5倍の価格ですが、スノピに較べると半分以下で、充分な高品質、5年保証です。

また

gokot.jpというHPも立ち上げておられ、メンテの方法、ユーザーフォトなど掲載されていて、愉しみながら、役立つHPです。
できれば、米国と同様、ラージサイズや、マットとのセットなども正規輸入して欲しいので、頑丈で良質なコットに興味がある方は、検討してみて下さい。





GO-KOT ゴーコットという名の寝台にたどり着くまで

2013-11-13 22:10:33 | Outdoor
コット探しはその後も続いています。
Teton Sportsのオーバースペックなコットは、

色々調べてみると、使用者レビューのなかには品質が安定してないことを窺わせるようなものもありました。アメリカの場合、単に返品するためだけによくないレビューを書くことも多いのですが、そうでない具体的な壊れ方などを詳述したようなものもありますし、米国での販売価格も、通常サイズのもので、$70前後と、Origin: Chinaの製品ですし、メーカーのFAQにも、made in chinaの特徴とも云える臭いについての記載があります(かの国では、ゴムや樹脂の可塑剤に粗悪なものを使う事が多いのでしばしば臭う、のです)。
他社の製品も、品質のバラツキ故に評価が別れているらしいほとんどの製品は、made in china であるようで、日本、米国製中心に探すことになりました。

日本製の代表は、スノピのスノーピークコット ハイテンション、4万円近い高価な製品で、耐荷重120kg、寝心地や、材質、構造など細部までよく練られた製品です。

脚やフレームの構造も、なるほどと思わせる展開の仕方で、斜めのX字脚とフレーム、置き場所が作る台形の構造が安定感を産んでいます。付属の説明書では、寝台面を床面に置いて展開する図解がされていますが、Webでは寝台面を上にしたまま展開する図解がされており、使い勝手もよく考えられています。特にスライド式のサイドフレームは、かなり巧妙な精度があり、前述のX脚とともにこの製品のキモです。ただ、これらのつくりのために、収納サイズが1250×280×200とでかく、そして何より、高すぎかとも思います。

米国製ではLuxuryLite Mesh Cot/UltraLite Cotがサーマレストから発売されるようになり、店頭でも見掛けるようになってきました。なにより、その収納サイズの小ささは、バックパッキングでも躊躇無くコットを持ち歩けるようになった最初の製品だと思います。

重さも、66cm巾のメッシュコットでも1740gと超軽量です。独特のボウと呼ばれる脚も、荷重のかかるところにはツイストボウというトーションバースプリングに似た方式が採られています。トーションバーはリーフスプリング、コイルバネなどよりバネ特性が優れていて、このツイストボウとシングルボウ(リーフスプリング式)の組み合わせがこの製品のキモです。ただ、脚となる樹脂製の部品、そしてショックコードで繋がれたサイドポールの強度はさほど高くなく、あくまで全体に荷重を分散することで、325lb(147kg)という耐荷重を得ています。そして約3万円とスノピに匹敵するほど高価です。




最後に、今回購入した米国製GO-KOT(ゴーコット)です。

米国でも$134.95、現在、Christmas Early-Bird Special!というセールで$20引きですが、BYERやColemanのローコットと較べても、ずっと高価な製品です。バネ鋼の脚は6本で、日本で一般に売られている4組の脚のローコットと較べて充分な強度ですし、三分割されたサイドバーのそれぞれの両端に脚がつき、さらに荷重のかかる中央部を二本組の脚が支えることになり、よく考えられています。展開は下の動画のように、ごく簡単です。
GO-KOT Camping Cot


ゴーコットは豊富な色とデザインも魅力です。

また寝心地と耐久性を左右する張り布は、1000デニールナイロン(ピンク、ボーンを除く)、極太の繊維による丈夫な生地です。日本で販売されている他のどのコットも450~600デニールの生地ですので、メーカーがこのゴーコットをlifetime camping cotと称しているのも納得できます。私は、この生地と、ヒンジ部分にも樹脂パーツが見あたらないこと(実はアルミフレームの中に樹脂パーツを使っている部分はあります)、耐荷重350lb(158kg)、そして5年保証というトコロに惹かれてこの製品を購入しました。
メーカーHPの"Camouflage colors are made to military specifications."という一文に期するところもあり下のネイビーデジタルカモフラージュカラーを選びました。






(続く)

雪待月

2013-11-12 23:18:09 | 日記
11月の別の名称の一つです。
他に、ズー=アル=カイダ、霜月、食物月、凋む月、末つ月、神楽月、雪見月、神帰月、広寒月、霜降月、仲冬、子月、建子月、辜月、霜見月、天正月、陽復、露ごもりの葉月、竜潜月などがあるそうで、主に旧暦の11月に因んだものです。
英語のNovemberは拉丁語で9番目の、という意味で、3月起算になってたローマ歴の名残です。

朝、クルマに霜が降りるのが日常になり、閉め切ったサッシのガラスが結露して曇り、眼視での星空に、ピンとした鋭さが感じられるこの頃です。
平地での紅葉が遅く感じられる街の景色ですが、しんしんと秋は深まり、雪待月っぽい風情がスルスルと寄ってくる、そんな感じなのです。

因みに上記の名称一覧は、いちらん屋というWebページから拾いました。
暇な折りには、眺めていると楽しいサイトです。


MBT(主力戦車)不要論

2013-11-11 23:45:53 | シロートの戯言
WW2から、現在にかけての対戦者兵器の発達、対戦車攻撃ヘリの台頭などで、古くから言われているのがMBT不要論です。
古くは、磁力吸着地雷を持った歩兵による特攻で、機銃を持たなかったWW2独軍のエレファントが次々と屠られ、慌てて機銃を装備したころから始まり、バズーカやパンツァーファウスト、RPG-7やスーツケースサガーなど、歩兵科の対戦者兵器が充分な威力を持ち、さらにイリューシンIl2、Hs129など低高度低速の対地攻撃機から、対戦車ヘリが登場するにおいて、MBT不要論は喧しく議論されました。対NBC能力(放射能、細菌、ガス)を獲得してからも、中性子爆弾とそれに伴う戦域核のドクトリンが、よりMBTの重要性を削ぐような論調もありました。北海道を中心に、61式、74式、90式、10式とMBTを開発運用してきた日本に於いては、ソ連の崩壊とともに、北海道での上陸阻止戦闘の可能性が薄れ、南端の島嶼群に対する危機が高まってきたことから、予算の効率運用という観点もあって、戦車の減数が報じられています。実際、その減数を補綴するのが、空輸可能(空挺不可)なMCV(機動戦闘車)だと云われています。

平成28年から配備を目指しているMCVは73式装甲車を更新する96式装輪装甲車と同じく

整地行動能力を重視しており、その分、攻撃力防御力不整地行動能力は低下しています。なにより、装輪車に”士魂”の二文字は似合いません。


要は、陸上戦の可能性を低く見ている顕れだと思いますが、上陸後の抵抗戦力が些少な場合、上陸部隊の編成が極めて容易になるという、戦術的な観点が足りないようです。
云うまでもなく、WW1で登場した戦車は泥沼化した塹壕戦を打ち破り、戦車部隊の行くところがすなわち最前線の陣地になる電撃作戦の主役です。日本国内に於いて、MBTを無力化できる対戦車兵器群(おもに航空機)を展開できるのは米軍だけであり、それ以外の軍隊の攻勢に対し、不動の威力抵抗ができる兵器こそがMBTであり、海上、海中防御能力を高めるのが、先決ではあるのですが、侵攻側に、機動性の高い小規模部隊で充分と思わせることは、海での戦いをも不利にします。
実際、沖縄以南の島嶼群に、MBTを配備することは、今の情勢から見て不可能事だとおもいますが、このようなむやみやたらな反戦、反軍運動を維持させている背後の思惑に阿る必要はなく、傑作と云われる10式戦車の装備数を減らすのは、感心できません。



島嶼での戦いも、その先に市民の住まう地域の占領を目指しているのは間違いない(再奪還を防ぐため)ので、本来なら住民の居る島々に、充分な陸戦能力を軽んじるのは机上の空論のように思います。

手の届くところにブロワーを置く

2013-11-10 20:50:56 | 日記
パソコン台の横に黒いカラーボックスを置いてます。
安物で本からカタログから、釣り具から生ディスクや扇子、ハサミにナイフにアロマオイルに充電器、ブレーキクリーナーにヘッドルーペなど何でも突っ込んである代物なのです。
その側板に、クランプも幾つか挟んであって、懐中電灯を引っかけてあったり、小さなマグネットで、カッターナイフや替え刃も貼り付けてあります。クリップクランプは下のように、ブロワーのホルダーも兼ねてます。これがすごく具合がよろしい。

ゴムどうしの摩擦でずれないし、落ちない。付け外しもしやすく、パソコンのモニターやキーボードを吹いたり、光学機器のレンズを吹いたりする日常に非常に役立っているのです。
その昔、現像室でブロワーの使用頻度はすごく高かったのですが、置き場所に困り(転がるので)、よく探し回ったのを思い出しました、あのころに、このようにしていれば、よかったのになぁと小鼻を少しふくらませているのです。

オギーのぼうけん旅行(1979)

2013-11-09 22:01:33 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
あかね書房のあかね世界の児童文学、アン・ローレンス著、ハンス・ヘルウェッグ画、清水真砂子訳の児童向けの本です。
ハリネズミは、危険が迫ると、丸くなる、という強い本能があるそうです。実際、動きの鈍いこの小さな動物は、丸いとげの塊になることによって、外敵から身を守っています。
でも、やさしいイギリス人親子の一家が引っ越した先へ向けてぼうけん旅行をするオギーは、かあさんが何度も言っていた、本能に逆らう行動、「道路でくるまが迫ってきたら、けっしてまるまってはだめ、はしるの。」という教えに助けられ、無事にやさしい一家の元にたどり着き、寒くなる季節にたまらずに冬眠へと誘われ、満たされて眠ってしまいます。春になって、寝ぼけたオギーを起こしに来たやんちゃな仔猫のティギーとの出会いが続編となります。

何故か、今でも理由は不明なのですが、衝動的に買った本で、続編の「オギーのゆかいな友だち」も購入し、幾度となく読んだばかりか、主人公であるハリネズミのオギーのキャラクターはいつも私の中のどこかにあって、S.A.S(英軍の特殊部隊)の教練の中に、郊外でのサバイバル食としてハリネズミの丸焼きというのがあるのを知ったとき、「オギーならぷりぷり憤慨するだろうな・・」などと思ってしまったこともあるのです。
訳者の清水真砂子さんはル・グインのゲド戦記シリーズの訳も手がけておられ、この本を買う前から存じ上げていたのですが、2007年の学校図書館図書整備協会の会報にエッセイを載せておられ、そのなかで、オギーに触れています。
曰く、旅行先の北欧のとある街でふと前を横切るオギーに出会った、と。もちろん物語の中、ロンドン郊外で暮らすオギーではないのですが、生まれて初めて見たハリネズミの動くさまを見たとき、28年の年月をあっさりと越えて、氏のなかの一部となっていたオギーが呼び覚まされた、との逸話でした。二つのお話の翻訳中に、オギーに魅せられ、その存在がずっと残っていたことに、あらためて文学の持つ力に感嘆した様子を書いておられます。
作者のローレンスは1942年英国生まれ、自然保護関係の職を経て教職を務め、結婚後作家活動、1987年に病死されています。オギーのシリーズは未訳のOggy and the holiday、というのがありますが、おそらくは訳者の清水氏も訳したかったのでは無いかと思われるこの作品については、「休暇」を実体のあるものだと勘違いしているオギーが、「休暇」を見に行くお話ではないかと想像しています。原著は手に入るようですが、まずは、どこかに眠っている2冊のオギー、何かの折りに探してみようと思っているのです。

今朝と今夜のラヴジョイ彗星

2013-11-08 23:23:42 | 双眼鏡 望遠鏡
相変わらずよく見えています。
尾の長さも充分に確認できるくらいに見えていて、日ごとにM44プレセペ星団から離れていく様子は、まさにほうき星です。
光害地でこの見え方ですから、条件の良い充分に暗い空では、肉眼で彗星らしい形に見えるのではないでしょうか。ある一定以上の世代の人は、前回のハレー彗星、百武彗星、ヘール・ホップ彗星、ホームズ彗星など、まさにほうき星として観測できた彗星達、そして南半球限定でしたが、-4等級にまで明るくなり、昼間にも見えたという、マックノート彗星 (C/2006 P1) などを憶えておられるかもしれませんが、4つ彗星の競演という、今回の彗星達も、もっと明るくなって欲しいものなのです。

ラヴジョイ彗星がよく観えます。

2013-11-07 23:24:31 | 双眼鏡 望遠鏡
今日は、星空観望日和です。
先日、さほどくっきりとは見えなかった、ラヴジョイ彗星、を観望するべく、プレセペ星団が東に昇ってくるのを待ちわびて、東に開けた場所で、探します。まだ低高度で光害の影響も大きいのですが、プレセペがはっきりと見え、続いてラヴジョイも見えてきます。
10~15倍の双眼鏡では、はっきりと見えても、綿棒の先のような、もわっとした何かです。



でも、先日プレセペの右側にあったときと違い、左側に移動して、この、もわっとした綿棒が、太陽系内を旅する天体であることが分かります。
恐らく、日付が変わって、午前3時頃から、夜明け前に掛けて、もっとよく見えるようになるでしょう。アイソン彗星が鳴かず飛ばずのいま、もっともダイナミックな天体です。

General maxim

2013-11-06 23:45:30 | シロートの戯言
普遍的な格言という意味の言葉です。

以前に紹介した史上最高のツンデレ情報局員アグネス・アルガーに向けて、主人公のハリイ・マクシム少佐が、とある偉人の像を指して、「こいつの言った言葉が俺の昇進の可能性をなくした・・」云々の台詞を吐きます。アグネスはツンデレなので当然のように、その理由を促します。
「ジェネラルマクシム(普遍的な格言)ほど役に立たないものはない」。
当然、ジェネラル・マクシムにはマクシム将軍という意味もあり、昇進などにはなんら興味のない、主人公がそんな話を口にすることで、ツンデレのアグネスのクスっとした笑いを誘います。

ふと思い出した格言、手塚治虫のブラックジャックの「U-18は知っていた」に登場する、「あなたがもし 天国ばかり目をすえて 地上をけっしてみないなら あなたはきっと地獄行き」というオースチマン・オマリー(オースティン・オマリーとして知られる作家/医師の方です)の言葉。
手塚治虫はこの話に登場する完全を目指したコンピューターロボット医療センターの危うさを指摘するために、冒頭にこの言葉を持ってきました。
かけ離れたようにも思うのですが、最近の外食・食品での偽装事件に嘆息するなか、この格言を思い出したのです。
おそらくは提供されていた料理の数々は、美味しいものであったと思うのです。
良い素材を充分に下拵えし、調理したものであったに違いないと思いたい。
ところが、高価な素材を安価な素材で代替えするという、お金に囚われたその行為のために、食品業界の矜恃は根底から崩れてしまいました。
消費者側とそれを焚きつけたメディアにも咎はあります。
料理の鉄人など色々な番組で高価な素材の料理が美味しいんだといういびつな刷り込みを行い、まんまとそれに乗せられた拝金主義の到達点です。
今回の食材偽装の件に関しては、もう、云うまでもないことですが、それに関わってきた人たちと、それに加担するする雰囲気を醸成したもっと多くの人たちに猛省を促したい。

それこそ、これらの人たちに示したい格言は一杯あります。


秋の実りのような彗星達

2013-11-05 20:20:20 | 双眼鏡 望遠鏡
アイソン彗星という名は、さほど天文に興味がない方でも、お耳にされたことはあると思います。大彗星になるか、と期待されながら、今のところ、そう目立っては居ないようですが、観測報告や写真も結構目にするようになりました。
ただ、アイソン彗星観測に最適!と銘打たれて発売された、幾つかの双眼鏡、望遠鏡のうち、いまのところ実際に役立ったモノはさほど無いように思います(小口径すぎるものが多かった)。まぁ下図のようにこれから12月にかけて期待できます(?)ので、気長にチャンスを待ちましょう。


現在、天文愛好家を賑わせているのは、ラヴジョイ彗星です。BU(ブ)で変換するとラブ女医になったりするお茶目な名称ですが、濠洲のコメットハンター、テリー・ラヴジョイさんが今年9月に発見した彗星で、彼が2011年に発見したラヴジョイ彗星(C/2011 W3)は、非常に近い太陽近日点を通過しながら、燃え尽きずに残った大彗星として話題になりました。

今度のラヴジョイ彗星(C/2013 R1)はさほど太陽の近くを通過しませんが、最近コイツがよく見える彗星となり、既に視角で1度に達する尾を曳いていて、条件さえ整えば、肉眼でも確認できるほどに明るくなって、ここ数日は、コチラに注目した方が、”彗星観測に最適!”な製品も面目躍如になることでしょう。

2013/11/6未明、4時半頃、天頂よりやや東南よりの空のラヴジョイの位置



それ以外にも、エンケ彗星、リニア彗星の観測も期待でき、アストロアーツのHPにあるように

4彗星が同時に見えるようなこともあながち夢ではないかもしれません。

釣行未満

2013-11-04 23:51:13 | 日記
拙ブログで、釣り道具のハナシを何度かしていて、無性に釣りに行きたくなりました。
で、実地に、ちょこっと釣り道具を引っ張り出して、深夜に走り、慣れ親しんだかつての大物ポイントを覗きに行きました。

港湾部の波止が、どこも立ち入り禁止(国際的なセキュリティのため。セキュリティの低い港に停泊した船は次の寄港地で接岸拒否される事があるらしい)になっていたのですが、それでも、あちこちに抜け穴や、誰かが渡したハシゴなどがあり、釣り人達はそこを利用しているようでした。
気温が低くなっても、海水温はまだ下がっていない今の時期は、まだ魚たちの活性も盛んで、良い時期なのですが、見る限り、釣果は芳しくないようでした。
潮時は日の出と同時に大潮の下げになり、決して悪い潮回りではないのですが、投げ釣りの方にも、アタリはないようですし、浮き釣りの方も、無為に寄せ餌を消費していました。足もとのヘチを丹念に探っている人には、なにかしらの釣果があったようですが、早々に見切りをつけて、他の場所に行きました。
かつて、メジロ(ワラサのこと、ブリの小さいヤツ)を上げたこともある、潮通しの良いポイントですが、人はおらず、一度のライズ(大型捕食魚が居れば、必ず何かしらの兆候はある)も無く、強い風にしばらく晒されて、帰ってきました。
まあ、時期はこれからです。いずれは、ガッとあたり、ぐいんと竿がしなり、キイィーンとラインが鳴る、そんな釣りを再び味わうぞーと密かに胸に期してきたのでした。

今秋のアニメ

2013-11-03 22:49:15 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
ハナシをきくと、期待作揃いだそうです。

革命機ヴァルヴレイヴ、境界の彼方、メガネブ!、のんのんびより、ぎんぎつね、東京レイヴンズ、蒼き鋼のアルペジオ、WHITE ALBUM2、何度か紹介してる、<物語>シリーズ セカンドシーズン、などなど。
幾つか、レコーダーに溜まってるのを観てみました。
まあ、一見で、これはダメ、というのも無かったですが、相変わらず、円盤(BD、DVD)を売らんかな、という姿勢が満載です。
著作権云々のテロップが流れないといけないのは、もはや放送では当たり前のことになってるようで、実際にテロップの内容を知らしめるより、余計なモノを入れることでこだわる人たちに円盤を買ってもらいたいんだ~としてるようにしか見えません。

まあ、内容については、のんのんびよりのほんわか感が気楽、境界の彼方ヒロインが、アラレちゃんの進化形に見える、そんな感想なのであります。


公園の鳩と雀と鵯(ヒヨドリ)と烏と鶺鴒(セキレイ)と

2013-11-02 23:02:36 | 日記
珍しく、朝から食料品を買いに行こうと車で出かけ、早くから開いているはずだった食品スーパーが、まだ閉まってました。
仕方がないので、裏側にある小さな公園にクルマを停めて、ベンチに座って、ぼぉーっとしてたのです。
当初、私一人しか居なかった公園に、小さなお子さんを連れた、母娘や、空き缶簒奪の浮浪民、などなどがやってきました。
お子さんを連れた母娘は、ハトやスズメに給餌しようとしてるのか、持ってきたパンを細かくちぎって投げています。ハトは見あたりませんが、スズメはそこいらの電線で騒がしく鳴いているのに降りてきません。スズメの目につくように、高く投げ上げたりもしていますが、スズメたちは、かえって、遠くへ逃げるような素振りで興味を示しません。
遠くに座って、煙草を嗜んでいた私も不思議に思いましたが、カラスも、ヒヨドリも、通りがかりはするのですが、パンくずを撒いているのに、寄ってきません。
この公園では、よく来園者が鳥にエサをあげている様子が見られ、子どもさんなどは、パンを取り合う鳥に集られ、追われるようにしている姿も見たことがあります。
セキレイが2羽、スウィーっとやってきて、尾を振りながら小走りに歩いていますが、パンくずに見向きもしません。
おそらく、この時期、木々は実を付け、羽虫や蛾の幼虫が低木の繁みに溢れ、鳥たちは、そちらの新鮮な食料で満たされているのでしょうか。
昔、この時期にトレールバイクでツーリングした頃、風を防ぐために低木の繁みに突っ込んだバイクと、荷物を置いた新聞紙に、朝になるとびっしりと幼虫が集っていて閉口したことが何度もありますが、冬を幼虫のままやサナギで越すために、まるまると太った様子は、秋の収穫、を感じさせてくれたモノでした。
そんなことを思い出して、時間を潰していましたが、やがて、一羽のハトがやってきました。すぐさまパンくずに駆け寄り、ついばみだします。子どもさんも「ポッポー」と嬉しそうな声をあげて、パンくずを放ります。あっという間に2羽、3羽とハトが現れ、せかせかとパンくずを追っています。ひとしきり、子どもさんもハトたちとたわむれ、満足したのでしょうか、遊具へと行ってしまい、ハトたちが残されます。
やがてハトたちは、座って煙草をふ化している私のほうにもよってきて、ねだるように、まとわりつきます。いつのまにか公園には他のお子さん達も来て、思い思いに遊んでいます。
フルバケットブランコと云うのでしょうか、幼児向けのブランコが人気のようです。

確認してみると、MADE IN USAのブランコでした。こんなのは昔はなかったよなぁ、などと、小さな感慨にふけっていると、ハトは相変わらず、さもしげに足もとをうろうろしていました。

東京企画販売 TO-PLAN TKSM-010 リアルビュー双眼鏡セット 12倍

2013-11-01 23:00:43 | 双眼鏡 望遠鏡
つよくオススメするわけではないのですが、

しょぼい望遠アダプターと同じくらいの価格の、双眼鏡、iPhone、スマホ用アダプターのセットです。
いわゆるスキマグッズを企画販売している会社の製品で、上の箱画像は12倍のものです。

ブラック/グレーが12倍、青いのが10倍、12倍のほうは、スペックだけ見ると、
コイツにそっくりですが、おそらく、同等品ではないでしょう。
(というか、最近、また経験したのですが、日本企業ブランドの中国製商品、以前と同じ商品なのに、中身が全然ダメになってて、落胆した。個体差というものではなく、明らかな改悪)
三脚取付リングも、天体望遠鏡ファインダーの取付環みたいな不安定そうなワッカひとつなので、使いにくそうですし、お品書きを信じるなら、コリメート位置がきちんと出ていそうなアダプターが救い、というか利点かもしれません(?)。
まあ12倍というと昔のカメラの望遠レンズで言う600㎜相当の超望遠域ですから、スマホタッチパネルのレリーズではブレまくりそうなので、セルフタイマーアプリ必須なのですが、どこかで見掛けたら買ってしまいそうな気もします。。。