テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

America's Finest camping cot と銘打たれたコット GO-KOT

2013-11-14 21:04:14 | Outdoor
云うまでもないコトですがアメリカでのアウトドア用品の市場規模は日本のそれを大きく凌駕しています。どこまでをアウトドア用品に含めるかによって変わってくるのですが、少なく見ても3~5倍、フラッシュライト(懐中電灯)などでは20倍もの市場規模の差異があるようです。
そのアメリカ市場でFinest(最上)を標榜する、GO-KOTを詳しく見てみます。
まずは外側、収納袋。

ほぼ均等に三分割されているので、連結したフレームにもかかわらず、仕舞い寸法長さはコンパクトです。よくある巾着式でなく、きちんと調整可能なバックルで留める蓋があり、長さを調整でき、ワンタッチで片側が外せるストラップがついています。

バックルも中国製ではありません。



中は、脚とトップを分割して収納出来るようになっています。



実際にセットアップして、寝てみると、アルミフレームと布地が軋みバシッと音がしますので、フレームを抜き出し、英文説明書に書かれているように石けんを塗ります。
これで、軋み音は綺麗に解消します。フレームを抜くには少しコツが要りますが、ショックコード付きのポールを入れるスリーブタイプのテントを扱ったことがあれば、簡単です。



ゴーコットの剛性を支えるヒンジ部分です。肉厚のアルミパイプにダイキャストのヒンジを圧入し、その嵌合部分ごと、バネ鋼の脚を入れる穴に成ってます。ヒンジはリベット留めされていますが使用時は脚そのものが、フレームとヒンジの嵌合を補強、外力をきちんと分散します。



端部の取付穴には、エンプラのブッシュが圧入され、リベット留めされています、ヒンジ部と同様、頑強な構造です。



ヒンジの噛み合わせ部分。斜めのホゾがあるので、ねじれが生じにくく成ってます。また、ゴーコットはヒンジ部分を固定するロックが無いのですが、ヒンジのすぐ両側にバネ鋼の脚を取り付けることによって、ほぼヒンジが開かないように成ります。実際の使用時にはあり得ませんが、わざと脚のバネに逆らってヒンジに開く方向の力を掛けても、腿や、二の腕の肉を挟むほどは開きません。手のひらの親指と人差し指の間の水かきなら、無理に開いて押しつければ、挟めないことはないです。そして、前述のホゾがあるおかげで、細ひもや、シュラフの生地なども、奥まで挟み込んでしまうことはありません。





最後に注意点、ゴーコットは(他のほとんどのコットも一緒ですが)、コットに対して鉛直方向、左右(横)方向の外力には滅法強いです。フレームや1000デニールナイロンの布地、バネ鋼の脚などが、うまく分散して力を受けますが、コットに対して前後(縦)方向の力は、ほぼダイレクトにバネ鋼の脚の嵌合部分に集中します。故に傾斜地で縦方向の設置には注意が必要、できれば避けた方が良いです。横方向でも、下側から降りると、逆台形の脚の所為もあって、コットが浮き上がりやすくなります。中央に手をついて、ある程度体重を掛けたまま降りないとふわっとコットがひっくり返ります。
また、一人では設営時にどうしても寝台面を下に向けて置く必要があり、雨中に濡れた地面では、収束式ほど簡易ではありません。


このゴーコット、2012年から並行輸入に頼らずに、日本に正規輸入代理店ができ、入手し易くなってます。

トレイルヘッドというお店で、店長さんはいい人ですし、カラーバリエーションが大きな特徴のゴーコットの色展開をきちんと確認できます。確かに、他の同様製品(日本で手に入る安価な中国製)に較べれば、3~5倍の価格ですが、スノピに較べると半分以下で、充分な高品質、5年保証です。

また

gokot.jpというHPも立ち上げておられ、メンテの方法、ユーザーフォトなど掲載されていて、愉しみながら、役立つHPです。
できれば、米国と同様、ラージサイズや、マットとのセットなども正規輸入して欲しいので、頑丈で良質なコットに興味がある方は、検討してみて下さい。