ギャビン・ライアルのマクシム少佐シリーズに登場する、女性諜報機関員であります。
非常にシニカルな振る舞いをする、30代の女性で、陸軍将校の意義を問われて、「馬術競技」と反射的に言い放ち、・・ぶたれるかも、と後悔してしまう様子は、いまで云う、ツンデレの元祖なのかもしれません。
調査対象を脅して情報を得るために、カラダを使うことを厭わず、さりながら、妻をテロで失っているハリイ・マクシムと最初に寝たとき、うまくいかずに人知れず悔やむすがたには、普段見せない女の感情が露わになります。
家柄のイイお嬢さん育ちなのですが、野卑た科白を言い放ち、拳銃の扱いと車の運転に優れ、女性にしては寡黙でもあります。ライアルの他の作品の女性とは違い、古典的なところはあまり感じられず、性格的な深みはかなりなモノです。
ライアルの小説の登場人物の殆どに云えることですが、この深みを表現しきれるのは小説以外には無いように感じられ、映像化されたら、さほど面白みはないが、とんでもない萌えキャラになってしまうような気がしています。
他の作品の登場人物名(特に女性)は、思いだすのも危ういのに、このアグネス・アルガーだけは語感の良さも相まって、時折脳裏に浮かび、密かに反芻する、そんな感じなのです。
非常にシニカルな振る舞いをする、30代の女性で、陸軍将校の意義を問われて、「馬術競技」と反射的に言い放ち、・・ぶたれるかも、と後悔してしまう様子は、いまで云う、ツンデレの元祖なのかもしれません。
調査対象を脅して情報を得るために、カラダを使うことを厭わず、さりながら、妻をテロで失っているハリイ・マクシムと最初に寝たとき、うまくいかずに人知れず悔やむすがたには、普段見せない女の感情が露わになります。
家柄のイイお嬢さん育ちなのですが、野卑た科白を言い放ち、拳銃の扱いと車の運転に優れ、女性にしては寡黙でもあります。ライアルの他の作品の女性とは違い、古典的なところはあまり感じられず、性格的な深みはかなりなモノです。
ライアルの小説の登場人物の殆どに云えることですが、この深みを表現しきれるのは小説以外には無いように感じられ、映像化されたら、さほど面白みはないが、とんでもない萌えキャラになってしまうような気がしています。
他の作品の登場人物名(特に女性)は、思いだすのも危ういのに、このアグネス・アルガーだけは語感の良さも相まって、時折脳裏に浮かび、密かに反芻する、そんな感じなのです。