まったりした日々

トレイルランニングや自転車に取り組むクリエイターのまったり雑記。
たまには占星術やプチグルメも。
札幌在住。

JIN-仁-と龍-RON-

2009-09-28 16:18:06 | 日常
今日は天候が悪く、所用も色々ありトレーニングはお休み。この天候の中、Kさんたちは襟裳岬まで自転車で到達した模様。ずっと向かい風だったが、雨には降られなかったようだ。無事着いて何より。いつか一緒に着いて行きたいなあ。
ここで一句   風のなか 遥か襟裳の 秋の雨

家ではパソコンに張り付き夜まで編集。明日は砥石山でも行こうか。


先日、珍しくテレビを付けていたら新番組のCMが目に入った。JIN-仁-という劇画のドラマ化だ。原作者村上もとか氏の作品が大好きなので、画面に見入ってしまった。
現代の脳外科医が幕末にタイムスリップし、近代医学の設備が使えない中、自身の知識と技術で人々を救う、という内容だ。咲と野風、二人との恋心などの繊細な描写も魅力となっている。
村上氏の作品映像化はかなり久しぶりなはずだ。JIN-仁が先に来たか‥。

前作に龍-RON-という作品がある。日本人と中国人の血を引く主人公、押小路龍の剣道修行や実業、中国大陸での様々な出来事を記した壮大な物語だ。清国の秘宝や満州との関わりなど、近現代史に基づくストーリーにも魅力を感じる。龍が愛した二人の女性、小鈴と田鶴ていも非常に魅力的。是非大河ドラマで映像化してほしい。
この作品には様々な心に残る言葉が登場した。いくつか記載してみたいと思う。

「道の為来れ」
剣道修行を志す龍に、大日本武徳会内藤高治師範が贈った言葉。人それぞれの魂が成すべきことこそ道であり、どんなに険しくともその道をあきらめずに行く、その心構えを説いていると感じる。

「千里黄雲白日熏 北風吹雁雪粉粉 莫愁前路無知己 天下誰人不識君」(高適 別薫大)
                                      注.漢詩などに詳しい訳ではないです
龍を介抱した女性が、龍と実弟の旅立ちに際し吟じた歌。
~黄昏の空が暗い雲に覆われ、粉雪が舞っている。これから行く道に知己がいないことを心配することは無い。天下に君のことを知らぬ人はいないはずではないか~ というのが一般的な解釈だが、作中での意味は少し異なるかなと。
弟に対し「しっかり精進し成長して、今は小さくても将来は誰もが知る大きな人間になりなさい」という思いを込めていると感じ、胸が熱くなった。


他にも歴史上の人物の言葉など、色々と胸を打つ言葉が散りばめられており、様々な転機や挫折の際に思い起こし、励まされて来た。30過ぎて剣道を始めたのもこの作品を常に意識していたからだった。学生の時熱中していた登山や少林寺と異なる世界を見てみたい、そのきっかけを与えてくれたと思う。

と偉そうなことを言いつつも‥。
色々な都合もあると言えばあるのだが、「時間を決められるのに抵抗あり」「思い立った時に即練習したい」「単独行動大好き」などとヘタレな要素が強い性格のため、毎日の様に稽古していた剣道も今ではすっかり縁遠くなってしまった。やめたつもりは無いのだけど‥。
内観を重視したいので、時間をかける運動が好きなのかなと。そういう意味ではトレランと自転車は私にとりうってつけ。今までで一番ハマっている運動となったのだった。

なんか本の紹介か何か分からなくなりつつあるので今日はこの辺でおしまいに。


↓是非見てみて下さい。画像を張りたかったので、珍しく登録してみた。
竜(RON) (3) (ビッグコミックス)
村上 もとか
小学館

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コメント (2)
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