生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

山田百合子 戯言集/頓死死体病理解剖

2010年06月29日 18時01分43秒 | 詩 poetry

頓死死体病理解剖


                 山田百合子

あるとせよ そうすれば にぎやかになる



だろうし それはそれとして ひとりでに



うごくだろう ならば このようにもでき



る はずみで やぷれることもあろう そ



のような ようすで うかがうこともでき



よう そのままを やがて たどるのであ



ろう めちゃくちゃに ごくふしぎに そ



こへとどまるようにみえて しかし やは



りそこへ とほうもなく とどまる こう



しておけば さて ないとせよ というな



ら それまでしばらくおいて もはやあり



えないというところへ いわゆる そうす



ることによって これまた どちらかとせ



よ そうすれば あのようなことが とつ



ぜんに ただひたすら ありつづけるとい



うことになり つまり たとえばのことで



はあるが ほとんど どちらでもなく そ



うはならないとしても ざわめきや ある



いは あたりまえだが そのようにもおも



えるし とてもあのようだといったり そ



して たとえ そうであるにせよ まさか



そうではないだろう だからというわけで



はないが とにかく こうなんだ そうし



たところで どちらかであるかどちらかで



ないかのどちらかとせよ そうなると こ



うにもああにも どうにもならなくて そ



うかといって さて とはいうものの さ



あ そろそろ あさめしでもたべましょう



かね いや それはきのうにまわして ど



うです こんばん いっぱつ おや それ



もよろしいですねえ いやほんとに ええ



そうなんですよ あははっは ぬははっは


山田百合子 戯言集(1979)『死体病理解剖 × ・・・・・ノオト』より
http://www.k4.dion.ne.jp/~rainbow3/yamada/zaregoto.htm