生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

読書録20120711-20120719

2012年07月19日 23時51分47秒 | 生命生物生活哲学
2012年7月19日-6
読書録20120711-20120719

[Y]
山口裕之.2011.10.ひとは生命をどのように理解してきたか.280pp.講談社[選書メチエ].[1,700円+][B2012****][RH20120711][生気論をもっと掘り下げてほしい。何か主張しているようだが、少なくとも積極的な根拠が挙げられていない。
  「対象を分解し操作することで理解するのではなく、主体性を前提とし、その行動を認めて理解することが生命の理解なのである。」(254頁)
と書いているが、対象に働きかける(操作の一種)ことなしには何もできない。また、説明が問題である。]

[Y]
*矢ヶ崎克馬・守田敏也.2012.3.内部被曝.71pp.岩波書店[ブックレット].[OCL 081][560円+税][RH20120713][説得性高く、明快。]

[H]
*平山令明.2012.4.結晶とはなにか:自然が作る対称性の不思議.222pp.講談社[ブルーバックス].[OCL 459.9][860円+税][ささっとRH20120714]
http://pub.ne.jp/1trinity7/?entry_id=4428864

[K]
*金井利之.2012.3.原発と自治体:「核害」とどう向き合うか.69+II pp.岩波書店[ブックレット].[OCL 081][560円+税][一部読み20120715][「武田徹によれば、「不毛な論争」になるメカニズムも存在してきた(『原発報道とメディア』講談社新書、二〇一一年、二六ー三四頁)。」と引用している。また、
  「立地自治体・住民は、反対派専門家の知見の助勢は得ないので、地元の現場知や素人性のみが、不安解消の質疑での武器となる。つまり、「素人のわかりやすく説明しろ」「専門用語ばかりでは分からないから不安だ」「分からないものは認められない」という議論になる。〔この部分が重要だが、略〕これが、立地自治体が蔓延させた、もっとも大きな「不毛な」論争あるいは「論争不在」である。〔略〕」(58頁)。
 「立地自治体〔が〕〔略〕専門家に期待すべきことは、不安心解消ではな〔く、〕原発推進派と脱原発派の専門的論争によってなされるべきことは、不安全解消である。」(59頁)。]

 
[N]
*永野良佑.2012.6.金融がやっていること.184pp.筑摩書房[ちくまプリマー新書].[780円+税][さっとRH20120717]

[N]
*野島智司.2012.2.ヒトの見ている世界 蝶の見ている世界.青春出版社[新書].[OCL][RH20120719][特に面白いと思うところはなかった。36頁には縄跳びが振動するという喩えがあった。理解できない。振動数の高い波は、大きな物体にも当たるだろう。解像度を説明すべきである。]