生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

絵画の空間的次元と素材成分(構成)

2010年03月28日 00時28分26秒 | 美術/絵画
2010年3月28日-1
絵画の空間的次元と素材成分(構成)

 1. 漆喰といった壁画を動かすのは困難である。(それゆえ盗難も困難)
 2. カンヴァス、そして張りカンヴァスは、ふつうは壁よりも軽い独立物なので、移動に便利である。
 3. 木枠を支持物とし、布を面とすれば、平らなあるいはでこぼこの面ないし立体的表面(たとえば球状)の絵画が製作できる。
  平面的絵画ないし立体的絵画。空間的次元を測定すればよい。
 4. たとえば透明アクリル板3枚に、絵具を接着し、間隔をあけて、あるいは重ねて配置する。これも絵画である。
 5. 肉眼では通常、光を透過しない物体の内部を見ることはできない。そこで、かなり透明な物体内部に絵具を配置するとか、ガラス絵を何枚か重ねた物を、見ることができる。要は、絵画は一方向から並行的に見ているわけではないから、見る方向を拡張して、絵画概念を拡張する。
 6. 素材についても拡張することができる。
 7. 日本画という言い方は、日本人が作るという意味での日本絵画Japanese paintingとまぎらわしい。そこで、膠と岩絵具を使う場合を、膠彩画と呼ぶことにしよう。しかし、現実に日本画と言われる作品でも墨や水干絵具だけでなくジェッソも使うし、新岩絵具や合成岩絵具が使われる。岩絵具も輸入がほとんどで、つまり原料の産地はほとんど日本ではない。使用材料で定義するのは客観的だという利点があるが、厳密に言えば混合法mixed mediaも多い。
  公募美術団体においても、水彩・油彩・アクリルの区別はせずに、平面部門とする場合がある。必要なら、成分割合を体積か重量で表わすほかない。〔筋が逸脱〕