生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

エネルギー、生命、霊、物質

2016年03月27日 16時04分58秒 | 生気論
20160327-1
エネルギー、生命、霊、物質


 「質料 substance に内在して、それに対応する永続的なものが生命であり、止むことのない生命である。生命と質料は同一である。一つであって永遠に不可分であるが、唯一の実在のしかし、異なる様相である。生命は正の電気性なのであり、質料は負の電気性である。生命は動的であり、質料は静的である。生命は活動または霊であり、質料は形態または物質である。生命は父であり原因であり、質料は母であり孕むものである。
生命と質料のこれら二様相に加えて、さらに三番目の様相がある。生命は理論的また潜在的な活動であり、行動 operation する場が必要である。質料はこれを供給し furnish、生命と質料が一つになることで、第四の活動的エネルギーが燃えあがる。
こうして、単一の実在、普遍的質料がある。しかし同時に共存する双対性〔二元性〕 duality、つまり生命と質料があり、また同時に共存する三位一体 trinity すなわち、生命、質料、そして結果として生じる相互作用である。最後のものをわれわれは、意識または魂と呼んでいる。
顕現した世界全体は、エネルギー(そして共同要因である質料と意識)から生じた。最小の粒の砂から最も広大な星空まで、一人のアフリカ未開人から一人の仏陀またはキリストまで、見られるすべてのものは、エネルギーが伸び出たものである。物質とはエネルギーの最も濃密なまたは最も下位の形態にあるものである。霊とはこの同じエネルギーが最高位のまたは最も精妙な形態にあるものである。それゆえ、物質は降下しつつある品位の落ちた霊であり、霊は逆に上昇している耀かされた物質である。」
(Bailey 1930: 57)[試訳20160327]。


文献
Bailey, Alice A. 1930. The Soul and its Mechanism. viii+9-165pp. Lucis Publishing Company.