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抽象絵画関連文献[『美學』より]

2010年03月15日 23時21分38秒 | 美術/絵画
抽象絵画関連文献[『美學』より]

 2010年3月15日、美學 53(1)[20020630]から59(2)[20081231]について調査して、興味を引くものは下記の通り。なお、ありがたいことに、無料でpdf(ただし文字列にはなっておらず、画像)が入手できる。
http://ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AN0020658X_jp.html

[A]
阿部美由起.2002.[論文・新刊紹介]ゲルノート・ベーメ, 『感性論 一般知覚理論としての美学講義』, Gernot Bohme, Aisthetik. Vorlesungen uber Asthetik als allgemeine Wahrnehmungslehre. Wilhelm Fink Verlag, Munchen, 2001, 199S. 美學 53(1): 86.

浅沼敬子.2002.「モダン・アート」と「近代美術」 : 一九四〇-五十年代の議論をめぐる考察.美學 53(2): 14-27. ["Modan ahto" or "kindai bijutsu"? : debate from the 1940's and the 50's]〔モダンアート協会,抽象絵画,瀧口修造、リアリズム論争〕〔「日本の現状では、絵画感覚とデザイン感覚との間にある妙な断層がいまだに解消していない。即ち自然主義的な絵画感覚が、商業デザインに関しては抽象的形式を平気で認めるのだが、その間に感覚上の交流の無いことが、日本の抽象絵画の進展を、妙に現実から浮き上がらせ、それが形式主義的な偏向や、独り相撲の方向に歪めていることになっているし、純造形的な関心にのみ抽象画家を走らせて、」(植村鷹千代 1953.美術批評 1953/4: 44. [浅沼 2002: 23により引用.浅沼 2002によれば、植村のここでの絵画感覚とは自然主義的(具象的)な作風を指すらしい])

[B]
馬場朗.2002.[論文・新刊紹介]『アートを議論する(増補第二版)』, Arguing about Art, 2nd edition, ed. by A. Neil and A. Ridley, Routledge, London and New York, 2001, 479p. 美學 53(1): 85.

[H]
橋爪恵子.2004.バシュラールに於ける〈物質的想像力〉とイメージ : 主観的認識としてのイメージの伝達可能性.美學 55(1): 28-41.

[J]
城丸美香.2004.ヴァルター・ベンヤミンの写真論 : 写真のアクチュアリティとは何か.美學 54(4): 28-41.

城丸美香.2007.ヴァルター・ベンヤミンの新即物主義批判ーーアウラ概念からの考察.美學 58(1): 15-28.

[K]
要真理子.2002.ロジャー・フライにおける感性的リアリティーの追究.美學 53(1): 29-42.

金子智太郎.2004.ベルクソンにおける創造と製作.美學 55(1): 1-13.

金悠美.2003.バーネット・ニューマンの美学批判とその帰結.美學 54(3): 1-14.

[M]
三上真理子.2005.草間彌生とミニマリズム : 鑑賞者と時間.美學 55(4): 70-83.

宮崎匠.2008.J=S・シャルダンの静物画におけるエスキースの影響.美學 59(1): 113-126.

[N]
長尾天.2005.イメージの領域 : シュルレアリスムにおけるイヴ・タンギーの特殊性.美學 56(3): 29-42.

中谷至宏.2002.会場の美術 : 京都における展覧会史にみる絵画の位置.美學 53(3): 14-27.[Painting in public gallery : the early stages of exhibition in modern Kyoto]

西村清和.2003.視覚的隠喩は可能か.美學 53(4): 1-14.

西村清和.2005.近代絵画における語りの視点.美學 56(4): 1-14.

[O]

太田純貴.2007.Haptique とは何か : 『感覚の論理』を中心としたドゥルーズの感覚論.美學 59(1): 29-42.

岡本源太.2007.写真と実在、そして真実 : ロラン・バルトによる写真の実在論.美學 57(4): 43-54.

太田喬夫.2003.書評:山本正男『芸術の美と類型・美学講義集』スカイドア、二〇〇〇年、二三〇頁.美學 53(4): 84-86.

[S]
篠田大基.2009.スティーヴ・ライヒの「プロセスとしての音楽」ーーポストミニマリズム美術との連関ーー.60(2): 56-69.

[T]
武田宙也.2008.フーコーにおける「感性論」の可能性 : 「外」との関わりから.美學 59(2) : 30-43.

[Y]
山縣煕.2002.出来事としての作品 : 相互性の「美学」への助走.美學 53(3): 1-13.