2012年10月16日-2
?つき環境省:CO2減「過大に試算」。家電エコポイントで152万トン増加?
CO2減「過大に試算」 家電エコポイント、検査院指摘
「家電エコポイント制度による二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果を会計検査院が独自に試算すると、年間21万トンにとどまり、政府がこれまで示してきた結果の8%にすぎなかった。また、家電を新たに買ったことで排出量が増えた面もあるという。
〔略〕
環境省は当初、CO2削減効果を年間400万トンと公表したが、計算の粗さを指摘され、11年6月に273万トンに改めていた。 」
http://www.asahi.com/business/update/1012/TKY201210120005.html
朝日新聞デジタル
http://digital.asahi.com/articles/TKY201210120005.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201210120005
によれば、
環境省の計算:11~14年前の製品を買い替えたとして計算
家電の出荷台数をもとにして計算
検査院の計算:エコポイント期間中の09~11年に一般的に売られていた家電とエコポイント対象家電を比べて計算
また、(実際の販売台数に近いとみられる)エコポイントの申請台数で計算
→買い替えによる効果 = 13万6千トン 減少
新規購入による効果 = 7万3千トン 減少
合計削減量 = 20万9千トン 減少
家電台数増加による排出量増加 =173万 トン 増加
ということだから、
差し引き =152万1千トン 増加
となるのではないか?
つまり、家電エコポイント制度の結果は、(およそその一年では)152万トンの二酸化炭素排出量の増加ではないのか?
だとしたら、「家電エコポイントで、二酸化炭素排出量は152万トン増加」と、見出しまたは副見出しをつけるべきだろう。
その後は減少するかもしれない。たとえば今後の10年間でどうなるのか。また、実績を推定すべきだろう。
あるいはそもそも、日本での二酸化炭素排出量の直接的測定は無いのか?