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かりんとうの小部屋Z

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ナイチンゲール 神話と真実

2018年09月05日 22時08分09秒 | BOOK
今まで持っていたナイチンゲール像が打ち砕かれた。
みんなが知っているナイチンゲールは実は作られた虚像だったのだ!

まず性格。天使のように優しい女性を想像しますよね。
子供向け伝記などは全部そう書かれています。
しかし実際は、賢くて(自分が賢いと知っていて)、他人が間違っていれば鋭く指摘したり、自分が正しいと思っていることを強く主張したりする女性だったようだ。

その性格は父から教育によって与えられたもので、父はナイチンゲールを立派な人間にしようと努力した。しかし19世紀の女性としてはかなり逸脱していたことも間違いない。実際母や姉とは折り合いが悪かったようだ。
姉(パーセノピ)が友達に宛てた手紙には、『妹はいわゆる慈悲心とか博愛精神などは、ほとんど、あるいはまったく持ち合わせていないと思います。妹は野心家-とびきりの-で、世直しがしたいのです。大いなる一撃を下すか、あるいは何か素晴らしい施設をつくって。それは博愛などとはまったく関係ありません。』と書かれており、強い性格が垣間見える。

クリミア戦争の野戦病院に行ったのも、看護師としての使命感や人助けからではなく、姉の手紙にあるように、自分の理想を叶えるための行為だったのだ。


スクタリ野戦病院での看護は、その行為、存在が「クリミアの天使」と呼ばれるまで賞賛されたが、実は大失敗であったようです。他の病院にくらべ、スクタリの死亡率はかなり高かった。

戦地から戻ったナイチンゲールは国の責任を告発しようと、病院での出来事を統計的にまとめようとした。そして結論として、病院で最も罪深かったのは自分自身だと気づく…。

そこから第二の人生が始まる。

みたいな本です。

ぜひご一読を!


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