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全国一般東京東部労働組合の記録

教育基本法をいじくらせるな!―法改悪は改憲への導管

2006年05月23日 14時02分03秒 | Weblog
 「民主的で文化的な国家を建設」「世界の平和と人類の福祉に貢献」「個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成」「普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底」―教育基本法の前文からキーワードをいくつか拝借して、小生の低品格な駄文に散りばめ、いくばくなりともその”品性”(?)を高めようと試みたのですが、こんな具合になってしまいました。要は、”つまみ食い”できないのです。
 
 同法前文の文意を一部でも別の記述に活かそうとすると、ゾロゾロと他のコンセプトも引き連れて表現し直さなければならない、ということを改めて痛感いたしました。それだけ「民主教育」というエッセンスで凝縮され尽くしている中身なのでしょう。
 
 ところで、今般、与党側から突如騙し討ちの如く提起された「教育基本法案」では―。高らかに民主・文化・平和を謳いあげたこの名文に対し、「真理と正義を希求し」(「平和」の文言が、最も緊密とされる我が”同盟国”が他国にちょっかいを出す際、お約束の如く掲げ奉る「正義」に、見事にすり替わっていますね)「公共の精神を尊び」(”私”=わたくしの屍乗り越え”公”=国家に忠誠を、ということでしょうか)「伝統を継承し」(いにしえの日本民族を誇りとし、周辺国を巻き込み翻弄しつくしアジアの盟主としての自覚を涵養せよ、とのご託宣)と、何とも右翼まがいの言いたい放題。
 
 そして極めつきが、現行の第1条 教育の目的(「教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない」)を主なターゲットとしてぶつけてきた「我が国と郷土を愛する」という”愛国条項”。一体彼らは何を企んでいるのか。先にあるのは、明らかに「日本国憲法改悪=9条の放棄」でしょう。
 
 ここで踏ん張らないと、確実に雪崩を打って改憲へと駒が進められます。
 つい先般もパリが燃えたばかり。国会に包囲網を築き、教育の現場にも「解放区」を!改悪阻止に向け共に闘いましょう。
(やっしー)
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3 コメント

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平成教育勅語に反対 (木根川橋)
2006-05-23 22:14:19
やっしーさんの社説を読んで、「戦争のできる国づくり」に向けての布石が見え見えなことに恐ろしさを感じました。



超少子高齢化で、軍事に出せる子供たちも知恵もお金もこの国にはありません!



これ以上子供たちに重荷を背負わせないでください!!

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子供達を守ろう! (コミー)
2006-05-30 17:14:36
>「我が国と郷土を愛する」という”愛国条項”。先にあるのは、明らかに「日本国憲法改悪=9条の放棄」でしょう。



そうだったのか…!!

子供達を取り巻く近頃の動き…ゆとり教育にしろ愛国心にしろ一般的にはそこまで深刻に問題視されていないのは、怖い事です。

最大の支配は、支配されるものがその支配に気づかないうちに、着実に忍び寄ってくるものですね。

今後も、労働相談センターの「社説」楽しみにしてます!





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子供は未来の財産だ! (キングアラジン)
2006-06-05 19:24:33
子供は未来の財産だ。良い道を歩ませるのも、悪い道を歩ませるのも我々大人の責任にかかっている。

新版「妖怪大戦争」で河姫は言っていた。

「過去を捨てた人間に未来は無い」

過去のあやまちを繰り返させないように子供を育てていくのが我々大人の使命である。

間違った国家のやり方に反対しよう!
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