中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

追いかけて

2005年07月31日 | 日常
ある個人のウェブサイトをずっと見守りつづけている。必ず更新を追いかける、というほど熱心ではないけれど、月に何度かは思い出し、目を通している。かれこれ5年くらいほど。

サイト運営している人、全く全く見知らぬ誰かと言うわけでもなく、といって直接話したこともないという微妙な間柄。実は以前いた会社の後輩なのだが、部署も異なり面識は全くなかった。当人がかなり無邪気な性格のようで、会社のこと(上司や仕事の不満等)をかなり率直に記載している割に、それを隠しもせず同僚等に次々と宣伝していたので、会社内ではそこそこ有名なサイト、となっていた。自分も、その噂でなんとなく訪れてみた、というのがきっかけ。

よくある「日記」を中心としたサイト。他人のことを偉そうに、という部分あるけれど、文章は過度に饒舌でその上独り善がり、正直読みにくい。また、本人は非常に博学ではあるのだけれど、かなりそれを鼻にかける部分もあり、キャラクター的にはあまり好きなタイプではない。

ただ、小説の主人公が必ず善人である必要がないのと同様、好みの問題を別として、彼のサイトを追いかけること自体を個人的には結構楽しんでいる。

自分の人生を正直に綴ることで、誰でも一冊は優れた小説が書ける、とよく言われるけれど、彼のサイトをみていると本当にこのことを実感する。どれだけ平凡であっても、ひと一人が生きていくことというのは実に重みがあり、観察にも値する行為なのだとしみじみ思う。

いまでは好き、嫌いと言うレベルを超え、彼を可能な限りフォローしてみようと思っている。一度も会ったことがなく、また今後も決して会うこともないであろう「実在の人物」の人生と向き合っていくこと。なんとも言えず不思議な気分である。

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