中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

ネットの電話帳

2005年11月02日 | 日常
興味もあってPCにSkypeを入れたはよいけれど、周りでこれを使っている人間いないこともあり最近ではすっかり「入れっ放し」の状態になっていた。このように殆どSkypeというソフト自体を忘れかかっていた昨日の夜のこと。

夜PCに向かっていると突然Skypeのチャット機能が立ち上がって「Hi!」とのメッセージ。送信元は外国人名。一体何事だろうと返事に戸惑っていると「XX社のXXさん(自分の名前)ではないですか?」と英語でメッセージ。相手の名前をよく見ると半年ほど前に仕事絡みでメールのやり取りして少し親しくなったスウェーデンの人だった。仕事がかなりヒマなので、Skypeで知った人の名前を片っ端から探してはこうして話し掛けているのだとか…

インストールした人なら分かると思うけれど、Skypeのユーザは他ユーザの名前を電話帳のように自由に検索することができる。自分も正直に本名を登録していたものだから今回のようなことが起こったというわけ。

考えてみれば、昔は電話帳に名前を載せるのがあたりまえであったし、そういう時代なら今回のようなことが電話でもできた。連絡先を知らない知人とコンタクトを取る術があったということになる。

最近ではそんな状況、恐ろしくて誰も望まないのはいうまでもない。けれど今回の件がそうであったように、本当はこういうことが出来る事自体は実にすばらしい。ただ、望まれない第三者が悪用することを考えるとしたくても出来ない時代になってしまった、ということなのだろう。ああ、古き良き時代…

先日読んだ新聞記事によれば携帯電話の黎明期は、購入すると勝手に携帯の番号も電話帳に掲載されていたらしい。今では絶対にありえない話だ。

Skypeがどのような意図で今の時代、このようにオープンな検索システムを開放しているのかよく分からない。電話番号と違って嫌なら簡単にアカウントの変更ができる、ということなのだろうか。いずれにせよ、個人的にはしばらく本名のまま、Skypeでのアカウントを維持しつづけてみようと思う。忘れかけていた誰かがまた、連絡を取ってくれるかもしれないし。

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