中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

資源ごみは誰の手に

2005年06月29日 | 日常
東京都中野区の場合、可燃&不燃ごみ回収以外に古紙と資源ごみ(ビン缶)の回収がそれぞれ週1回ずつある。これらは基本的に、自治体(区)が回収をするはずなのだが、民間業者がこれを勝手に回収するのを毎週のように目撃する。

中野区に限らず都内で同様の事態は頻発しているようで、何度かテレビでもこの問題の報道を見た記憶がある。隣の杉並区は条例の制定で対抗策を立てたようなのだが、中野区は今のところ現状にまかせたままのようだ。

リサイクルの観点からすれば自治体と業者、何れが回収しようが資源は有効に再利用される点は同じ。にもかかわらず、なにか釈然としないものが残る。

もっとも先のテレビ報道によれば、(古紙回収)業者にも言い分はある様子。もともと古紙回収は業者のみが行っていたが、既存業者と交渉もなく自治体が後から参入してきたのだ、と。死活問題ゆえ、今は奪うように回収をせざるを得ない、というのが彼らの言い分。言われてみればたしかに最近「毎度おなじみのちり紙交換~」って聞かない。むかし子供がメガホンを手にすると必ず言う台詞だったのだけれど。

いずれにせよ、仮に業者がいくばくかの利益を不当に得ているのだとしても、その「業務内容」自体は社会にとって歓迎すべきものだ。産業廃棄物の不法投棄や無駄な公共施設、道路の建造にくらべればずっとまし、ではあることは間違いない。彼らを現状の仕事から追いやって、下手にもっと悪いことをされるよりはマシなのかも、しれない。

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