中野系

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老後の楽しみとしてのスヌーピー

2005年05月24日 | 本と漫画
日本では「スヌーピー」の方が通りがよいのでタイトルもそうしたけれど、スヌーピーをはじめ、チャーリーブラウン、ウッドストック等おなじみのキャラクターが登場するアメリカンコミック「ピーナッツ」。その全作品出版というすばらしい企画がアメリカ本国で行われている。

ピーナッツといえば20年以上昔、日本でも角川から谷川俊太郎の翻訳と原文の併記というすばらしい形で、ペーパーバックがかなりの数出版されていたのだけれど、当然というか今は絶版。子供であった自分の財力ではとても全てを集めることかなわなかったので、その意味でもこの企画は大歓迎、と昨年春の第1冊より全巻集めている次第。(現時点で3巻まで出版)

とはいいつつ、このピーナッツ、1950年の連載開始から2000年まで、まる半世紀も続いていたので、年2冊のペースで全巻完成は12年間後という気の長いもの。そう、全集完成まであと11年。いまから11年後の年齢を考えてみたら少しめまいがしてきた。そろそろ「老後の楽しみ」という言葉を使う年頃になってきたのかもしれない…

ちなみにアメリカの企画ゆえか、1冊あたりのサイズが結構デカイ。高校生の頃つかっていたアルミの弁当箱のようなサイズ(わかるかな)なので、これを24冊揃えるとなると、日本の家庭では置く場所が難しい、とまではいわないまでも、結構邪魔になる感じ。なので、百科事典を一式揃えるくらいの覚悟が必要。

値段は一冊約2200円とお手頃。これが1年に2冊なので、多くの人にとっては金額的にはさほど問題は発生しないのが嬉しいところ。ただし洋書なので11年後の円ドル相場次第では高価な本になっていく可能性はあり。今は円が不当に高いと思うので、この点は要覚悟(というのは少し大げさかな)…

日本の漫画でも長期続いたものはだいたいそうだけれど、連載開始当初はキャラクターの絵柄がだいぶ「変」で、各キャラの性質も後々とはだいぶ異るので、そういう点を眺めているだけでも面白い。スヌーピーも最初の頃は皮肉も言わない、かわいいわんちゃんだし。

実は個人的に、1980年代前半の1エピソードだけ、ふとしたきっかけで覚えているものがあり、これ
をぜひとも見てみたい、という楽しみがあったりする。たぶんこのエピソードに出会えるのは7年後…健康にだけは充分留意して生活していかないといけないな。

ということで、短気でないスヌーピー好きにはお勧めの企画。

※本はアマゾン(日本)で買えます。

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