中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

なめんなよ

2005年05月28日 | 日常
コンビニの棚の前で思わず声をあげてしまいそうになった商品「なめねこカードガム」。発売元はカバヤ食品。

ドラマや映画で「昔のリソース再活用」が活発な現状からすれば(もうすぐ戦国自衛隊もやるみたいだ)、ある意味ついに出たかの思いもあるけれど、ここは企業側の思惑へ素直に従い二つほど手にした次第。

袋を開けて出てきた免許証は「又吉」と「どら吉」。この免許証、免許の条件欄がある意味キモなのだが、自分のものはどちらも「なめられたら無効」。個人的にはやはり「死ぬまで有効」が欲しかった…
あと、免許証のサイズはちゃんと現在のコンパクトなものに変わっていたのは仕方ないところ。

自分が中学生の頃というのは全国的に中学の荒廃が問題になっていた時代。校内暴力を題材とした金八先生の第二シーズンは高視聴率を記録し、横浜銀蝿の3コードロックンロールがベストテン番組でも人気を集めていた。

神奈川県南部の公立中学校においても、このような流行だけはきっちりと抑えてられていて、校舎は落書きだらけだし、袴のようなズボンを履いた生徒は授業中でも構内をうつろな目で徘徊。教室の中でシンナーを吸う連中はいるし、で今思い出すとすごい時代だった。

こんな状況で流行したのが「なめねこ」。上記のような「流行に敏感な層」はもちろんのこと、自分を含めたおとなしい生徒層でも必ずひとつやふたつ、なめねこグッズは持っていたものだ。
自分自身、この頃からすでに「人が欲しがるものは欲しくないもの」と嘯くひねくれ者ではあったのだけれど、所詮はまだ中学生。生徒手帳の中にはしっかりと、なめねこ免許証を忍ばせていた。

この商品で我々のような世代を狙っていることはいうまでもないが、当然というか世代の新規開拓も目論んでいる様子。昔が学ランの写真中心であったのに対して、今回のものはどちらかというと猫がいろいろなコスプレをするという企画に変わっている印象を受ける。
今の時代に不良学生がいないわけではないけれど、ピアスにタトゥーの猫じゃあなんだか寒いものあるし。最近はペットブーム、とのことなので、その辺狙っている部分もあるのだろう。

ちなみにもし、これが今回初めて企画されたものだったとしたらタイトルは「なめんなよ」ではなく「ふざけんなよ」になると思う。言葉の意味はほとんど一緒だけれど、その内包するものは微妙に違うと個人的には思うのだけれど…

最新の画像もっと見る