中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

スターウォーズと英語

2005年06月23日 | 日常
来るべきその日に向け、スターウォーズの過去作品をDVDで鑑賞する毎日ではあるのだけれど、エピソード1を見ていてそういえば、と思いだしたのが劇中使われる英語についていくつか。

ひとつはジャージャー・ビンクス。爬虫類のような生物、悪戯ばかりして皆に迷惑をかけるキャラクター。ジャージャーや、その一族は水陸両生で、独自の文明を築くが、地上に住む人類よりやや野蛮で劣った種族と言う設定。(最後は協力して悪を倒すのだが)。

このジャージャー達の話す英語には非常に癖があり、正直私の語学力だと、DVDで英語字幕をオンにしても、時折わからない部分がある。文法的にもブロークンで、しばしば省略と語の結合があり、非常にわかり辛い。在米経験の長い人に聞いたところ、これは典型的な黒人英語、とのこと。

同じく、シス卿(悪者)と手を組む悪辣な「通商連合」。狡猾なキャラクターとして、容姿もしっかり「悪者」の風貌なのだが、彼らの英語が、日本人、韓国人が喋るような東洋人風英語になっている。これについては、それほど英語に強くなくても、映画を見ればわかると思う。「私と同じ英語」を喋っているのだから。

公開当時、以上のような言葉の使い分けが人種差別ではないか、と話題になった記憶がある。製作サイドはそれほど深い意図はなく、あくまでも種族の差の雰囲気を醸す演出、位のつもりでやったことなのだろうけれど。

あと、もうひとつ。英語、というよりは配役の問題なのかもしれないが、ジェダイ(善玉)の主要メンバー、メイス・ウィンドウ。これをサミュエル・ジャクソンが演じるのは、アメリカ人の目にかなり「ミスマッチ」に写るらしい。自分には全くわからないけれど、彼の話す英語はやや乱暴で、ヤクの売人とかそういった人の話し方に近いらしい。そもそもサミュエル・ジャクソン、アメリカ人にとっては暴力的な役を演じる役者、という固定イメージが多少あるようで、日本で例えるなら哀川翔がジェダイマスターを演じているようなものなのだという。実際、アメリカの劇場でエピソード1を見た知人の話によれば、サミュエル・ジャクソンが深刻な面持ちで台詞を喋ると、場内でしばしば笑いがおこった、とのこと。

そういえば、エピソード4(第一作)公開当初、日本の映画館では字幕でFORCEのことを「理力」と訳していた。翻訳者は散々苦心してこういう単語をつけたのだと思うけれど、この訳はいつのまにか消え、いまはそのまま「フォース」と表記するようになった。個人的にはよいセンスだと思うのでそのまま残してほしかったけれど。
これは一定以上の年代しかしらない、ちょっとしたスターウォーズトリビア。

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