先週の週末は1泊しての山行に行く予定でした。
山岳会のメンバーと祖母山に登る計画があったのですが、週のはじめの週間予報では土日に雨が降るとのことで中止になりました。
山登りは天候次第なので仕方ありません。
無理して行こうとしないところに、この山岳会の思慮深さが感じられて頼もしく思います。
そう言えば、4月末の大崩山行きも雨天中止でしたので、私が山に登ろうとすると天気が崩れるみたいです。
『昔は晴れ男だったのになぁ… 』
と、2回続けての雨を他の誰かのせいにしています。
ところが祖母山に登る予定だった土日に近くなると、週間予報が少しずつ変わり、何と予報は雨から曇りそしてお天気マークも出てきたではありませんか。
天気が回復するとの予報に変わると、
「金曜日に日帰りで祖母山に行きますが他に誰か一緒に行く人はいませんか?」
とか、
「土曜日に祖母山に行きますが誰か一緒に登りませんか?」
とか、
「日曜日の朝10時、祖母山の山頂です!」
とか、LINEの着信が賑やかです。
私は山はキッパリあきらめて、2ヵ月ぶりの渓流釣りに出かけました。
おにぎり2個とスープ、トウモロコシ、リンゴをお弁当バッグに入れて出かけました。
久しぶりの渓流は陽光が水面にキラキラと輝き、まるで少年に戻ったみたいな気持ちで時を忘れて竿を振りました。
手応え充分の大物も竿をしならせましたが、目と鼻の先でバラしてしまいました。
『アラ、アラ、残念… 』
という気持ちと同時に、
『あぁ、釣れなくてよかった… 』
という感情も湧き上がっている自分がいました。
気が付けば5時間近く渓流を歩きました。
その間、釣り上げた小さなヤマメや気持ちが洗われるような清流、川岸に咲く名も知らぬ山野草の花の写真を撮ろうかとも思いました。
しかし、それさえも俗っぽく感じられて、ただ一人渓と一体となっている時間を楽しむことにしました。
だから、今回の渓流釣りはお弁当の写真しかありません。
『ゴメンナサイ🙇♂️』